- TOP メニュー
- ツアー速報・関連情報
- 松山英樹が銅メダルを獲得! 【ル・ナショナルの死闘】感動をありがとう!
松山英樹が銅メダルを獲得! 【ル・ナショナルの死闘】感動をありがとう!
表彰台どころかフィールドが世界トップランカーの争い。その中でメダルを手にした。(写真は2024年パリオリンピック 撮影/GettyImages)
パリオリンピックの男子ゴルフは松山英樹が銅メダルを獲得した。3年前の東京オリンピックでは7人で銅メダル争ったプレーオフで敗れた悔しさを見事に晴らし、日本男子で初となるメダル獲得の快挙を達成した。表彰式、話題になったあの姿の秘密も……。
写真提供 / INTERNATIONAL GOLF FEDERATION
出場に消極的だったのが一転したのは……
松山は当初、パリオリンピックへの出場にはあまり積極的な姿勢を見せていませんでした。それが6月に資格を得て正式に出場を表明した際には「若手が頑張って世界ランキング50位以内に入ってくれれば(出場するのは)自分でなくてもいいかなと思っていたけど、出なければいけないと思う」とコメントしていました。
オリンピックの代表は6月9日付けの世界ランキングを基に資格が与えられました。
この時、松山は14位で次はやはりパリの代表になった中島啓太が83位でした。
オリンピックはゴルフファンだけでなく日本中が注目するイベントです。そこに第一人者が出場を辞退したとなればゴルフ界全体への注目度が下がってしまう影響も考えられます。その危機感を抱いたことが「出なければ」のコメントにつながり、銅メダル獲得で見事に大役を果たしてくれました。
人生が変わる「メダリスト」の肩書
オリンピックの中継では、普段のゴルフ中継では主にプロゴルファーが解説を務めるのと異なり、各競技の「元メダリスト」がコメンテーターとして登場したのに気づかれたのではないでしょうか。
筆者が過去に取材したオリンピック後の「日本選手団解団式」では、メダルを獲得した選手たちが会場の中央前方に席を割り当てられていました。
このように「メダリスト」の肩書には競技の枠を超えた名誉、ステータスといったものが付与されます。
今回もメダルを獲得したことで、普段はゴルフ中継を見ない人たちの目にも触れ、関心を持ってもらうきっかけになったはずです。
ゴルフは2016年のリオ大会でオリンピックに復活してまだ3大会目。その浅い歴史の中で稲見萌寧が東京で銀メダルを獲得したのに続いて松山が銅メダルを獲得したことで世の中に「オリンピックでメダルを取れる種目」と認識してもらえることに繋がり、ゴルフそのものの地位を上げることに貢献してくれた価値あることなのです。
4年後のロス五輪は金メダルの大本命
4年後のロサンゼルスオリンピックでのゴルフ競技はリビエラ・カントリークラブで開催されます。そして松山はこのコースで行われた今年2月の「ジェネシス・インビテーショナル」で優勝しました。
パリオリンピックで銀メダルだったトミー・フリートウッドは、同じコースで開催された「フランス・オープン」で2017年に優勝しています。
コースとの相性の良さは好成績につながるだけに、ロスでは松山が金メダルの有力候補となるはずです。
見慣れないジャージー姿はメダル授与式のルール
競技後に行われたメダル授与式ではそれまでのゴルフのユニフォームではなく日本選手団のジャージー姿で登場しました。
「あれ?」と思った人もいるかもしれませんが、これはオリンピックのルールで、全ての競技のメダル授与式は各国選手団のウエアを着用することになっているためです。
ここで流れる国歌は金メダルを獲得した選手(チーム)の国のみ。表彰台での松山はアメリカ国歌が流れる中、スコッティ・シェフラーが感涙にむせぶのを間近で見ていました。
「銅メダルを獲得して嬉しい反面、金メダルを獲った人がすぐ隣にいるので悔しい気持ちもあります」と話し、「(リビエラは)今年勝ったコースですし、絶対に出たい。また4年間頑張らないといけないと思う」とロスへの熱い思いも打ち明けました。
東京オリンピックで果たせなかった「メダル」獲りの目標は3年で達成。
今度は「金メダル獲り」への新たな過程がスタートしました。大いに期待しながら応援したいものです。
(取材・文/森伊知郎)
(8月5日 16時00分 一部記事を追記しました)
8月1日開幕! オリンピック・パリ大会 ゴルフ競技の見どころを紹介!!
パリオリンピックのゴルフ競技が間もなく開幕する。松山英樹と中島啓太が出場する男子は8月1~4日。笹生優花と山下美夢有が代...
なに、このキャメロン!? 松山英樹のパター、作って打ってみた!
とくにプロのクラブセッティングが気になるシーズン開幕時、松山英樹が使ってるパターが変わっていた! マネして作ってみる...
緩やかな上りの100ヤード。何番を持ってどう打つ?
軽い上りの100ヤードは比較的簡単そうなシチュエーションに感じませんか?でも、実際のラウンドを振り返るといろいろなミスシ...