定期的に出るシャンク。ダウンスイングで“ヒールファースト”になりやすいアイアンのせいかも?!
吉本巧のゴルフギア教室 第27回
シャンクがクセになっているという人。原因はスイングではなく、使っているクラブにあるのかも? でも、シャンクが出やすいクラブなんてあるの? 吉本巧が詳しく解説します。
写真/ゴルフサプリ編集部
シャンクが出やすいアイアンがある
アイアンで起きるシャンクは、スイングに起因するところもありますが、使っているアイアンのタイプによっても、出やすかったり、出にくかったりします。そのポイントは以下の3つです。
1)ヘッドの長さ
2)ネックの形状
3)ソールの幅
では、ポイントごとに具体的に検証していきましょう。
1)ヘッドの長さ
ヘッドの長さとはヒールからトゥまでの長さのこと。ヘッドデザインによって短めのヘッドと長めのヘッドがあります。ショップなどに行った時にアイアンのヒール部分を合わせて見比べると長さの違いがよくわかります。
結論から言うと、ヘッドの長さが短いアイアンはシャンクが出やすいと言えます。このタイプのヘッドは重心や芯がネック側に位置しています。そのためボールを打つ時にグリップとシャフトの延長線上で打つような感じが強くなります。重心や芯の位置がヒール側にあることでゴルファーの感覚が惑わされ、ヒール側で打つイメージがつきやすいわけです。野球のバットやテニスのラケットは、握っている部分の延長線上に芯があるのでそこで打てばいいのですが、ゴルフクラブはそうなっていないため、ネック側に当たってシャンクしやすくなるのです。
これに対し、ヘッドが長いアイアンは重心や芯がヒールから離れたところに位置していますから、グリップやシャフトの延長線上で打つ感覚はなくなります。その分シャンクしにくくなるというわけです。
ちなみに、短いヘッドでのシャンクを防ぐには「シール作戦」がおすすめです。まずフェースの芯の位置にシールを貼ります。こうすることで視覚的な効果があり、意識を芯に移すことができます。それでもシャンクするなら、さらにトゥ寄りにシールを貼ります。ヒール側に行きがちな意識を、よりトゥ側にもっていくことでシャンクが出なくなるという寸法です。
ストレートなネックはヒール側が先行しやすい?
次のページ