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定期的に出るシャンク。ダウンスイングで“ヒールファースト”になりやすいアイアンのせいかも?!

吉本巧のゴルフギア教室 第27回

2024/08/10 ゴルフサプリ編集部

2)ネックの形状

アイアンのネックには大きく分けてストレートネック(オンセット)とグースネック(オフセット)の2つがあります。ストレートネックはシャフトの延長線上にリーディングエッジがあり、グースネックはシャフトの延長線上より右にリーディングエッジがあります。見た目でフェース面がシャフトの延長線より右にくるのがグースネックです。

ストレートネックはダウンスイングでヒール側が先行しやすくなります。僕はこれを「ヒールファースト」と呼んでいます。ヒールが先行してトゥ側が遅れると、ヒール側で打つイメージになります。また、ヒースファーストになるとフェースが開いて閉じにくくなるため、シャンクが出やすいと言えます。

一方、グースネックはダウンスイングでヘッドのトゥ側が先行する「トゥファースト」になりやすいネック形状のため、ヒール側には当たりにくくなります。トゥ側が先行するとフェース面が閉じやすくなりますからボールがつかまる。そのためグースネックのアイアンはシャンクが出づらい傾向にあります。

3)ソールの幅

アイアンにはソールの幅が薄いモデルと分厚いモデルがあり、これもシャンクしやすいか否かのポイントになります。ソールが薄いアイアンは必然的に芯がフェース面から見て浅いところにありますが、このようなクラブは操作性が高い。逆に言うとスイング中にプレーヤーがクラブを操作してフェース面を開閉させないといけません。何もしないとダウンスイングでフェース面が閉じないのです。その結果、ヒールファーストになってシャンクしやすくなります。

これに比べるとソールが分厚いヘッドは芯が深い位置にあるため、ダウンスイングで薄いヘッドよりもフェースが開きづらくなります。シャンクしやすいヒールファーストに対して、トゥ側が先行するトゥファーストになってフェースが閉じるためシャンクは出にくくなります。

シャンクしやすいアイアンの特徴まとめ

まとめると以下のようになります。

◾️シャンクしやすいアイアン
1 短いヘッド
2 ストレートネック
3 薄いソール幅

◾️シャンクしづらいアイアン
1 長いヘッド
2 グースネック
3 分厚いソール幅

シャンクしやすいのは、相対的にグリップやシャフトの延長線上で打つイメージになるクラブ。ダウンスイングでヒールファーストになりやすいクラブです。慢性的にシャンクが出る、あるいは練習では大丈夫だけれど本番で出る人は、ヒールからトゥまでが長くてグースネック、さらにソール幅が分厚いアイアンにすればシャンクはなくなってくるはず。スイング面だけでなくクラブの構造によってもシャンクになっている可能性があるのです。逆に、このタイプのクラブを使っていてもシャンクが出る人は、クラブではなくスイング面に問題があると言えるでしょう。

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吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気