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キャロウェイ「OPUS(オーパス)」ウェッジのソールの選び方教えます【石井良介が解説】

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2024/08/16 ゴルフサプリ編集部

発売まで秒読み段階となったキャロウェイの新製品OPUS(オーパス)ウェッジ。その名はワインの世界最高峰・オーパスワンから頂いたもの。フェース面、溝、ヘッド形状など全てにおいてバージョンアップした一品は、その名に恥じないパーフェクトな仕上がりだ。そうなると残るは実戦のみ。ということで出揃ったラインナップを試打職人・石井良介がコースで入念にテスト。それぞれの個性を浮き彫りにした。
写真/相田克己 協力/千葉セントラルゴルフクラブ

スピン性能が魅力のオーパスは「T/C/S/W」4つのソールグラインドをラインナップ

オーパスウェッジ

人気を博した前作JAWS RAWウェッジには4つのソール形状があったが、今回のオーパスにも「T/C/S/W」という4つのソールグラインドパターンが用意されている。それぞれの特徴と、どんなゴルファーに合うのかを教えてもらおう。

石井『ソールの形状は4つありますが大きく分けると2種類。オートマチックでお助け要素があるSとW。マニュアル的に操作できるTとCです。例えば、バンカーが苦手な人はバンスを使えずリーディングエッジ側からクラブを入れがちですが、SやWなら普通に振ればヘッドが潜らずに抜けてくれます。一方、自分がボールに対してどれくらいの高さで打っているのかがわかり、バンスの量を増減させながらコントロールしたい人にはTやCがいいでしょう』

では、その前提でSとWの違い、およびTとCの違いを分析してもらおう。

スクエアに構えてシンプルにアプローチしたい。ミスに寛容なソールを求めるなら「S」「W」ソールがオススメ

スクエアに構えてもソールが機能してくれる「S」ソール

  • オーパスウェッジ,Sソール
  • オーパスウェッジ,Sソール

石井『スクエアに構えた時にもソールが機能してくれるのがSソールです。フェースを開いたりせず、スクエアに構えて打ちたいゴルファーにフィットします。また、あらゆる打ち方、スイングに対応するソールということも言えます。ミスに対しても寛容なソール形状なので、チャックリしそうになってもある程度はカバーしてくれます』

【バウンスバリエーション】10/12
【ロフトバリエーション】48/50/52/54/56/58/60

ソール幅が最も広く、寛容性に優れた「W」ソール

  • オーパスウェッジ,Wソール
  • オーパスウェッジ,Wソール

石井『4つのソールタイプの中で最もソール幅が広く、最もミスに寛容なのがWソールです。丸みがある幅広ソールと、頂点がトレーディングエッジ側にあるバンスが特徴で、これらがクラブの推進力を作ってくれます。チャックリやトップといったミスに対してケアしてくれるソール形状です』

【バウンスバリエーション】12/14
【ロフトバリエーション】50/52/54/56/58/60

自分好みの打ち方ができるソールを求めるなら「T」「C」ソールがオススメ

ツアープロが好む“開けばバウンスが効いてくれる”「T」ソール

  • オーパスウェッジ,Tソール
  • オーパスウェッジ,Tソール

石井『スクエアに構えた時にリーディングエッジの高さが最も低くなるのがTソールです。ソールのリーディングエッジ側と後トレーディングエッジ側、ともに大胆にカットしてあります。トレーディング側のソールにボリュームを持たせていて、ソール面の跳ね返りも意識した打ち方ができるソールです』

【バウンスバリエーション】6
【ロフトバリエーション】58/60

あらゆる技術に対応する“器用なソール”を求めるなら「C」ソール

  • オーパスウェッジ,Cソール
  • オーパスウェッジ,Cソール

石井『トゥからヒールまでのトレーディングエッジ側を広めにカットしてあり、あらゆる打ち方・技術に対応する最も“器用”なソール形状です。フェースを開いた時に削ったバンスを当てながら打てる人に向いています。また、振っても飛ばないボールを打ちやすいグラインド(ソール)でもあります』

【バウンスバリエーション】8
【ロフトバリエーション】58/60

「T」と「C」は上級者限定のグラインド?『いいえ、そんなことはありません』

石井良介,アプローチ,グリーン周り

こう聞くと、SとWはアベレージゴルファーやビギナー、TとCは上級者向きにも聞こえるが、打ってみた感じはどうなのだろう?

石井『確かにC にはチャックリを助ける要素はありません。でも難しいわけではなく、いろいろなことができる自由度があるということ。ヘッドがボールの下を潜ってスコンと抜けることもあるけれど、コントロールして軟らかい球を打ったりスピンもかけられる。TはCに比べると、フェースを開いた時にヘッドが浮く感じを作っておきやすいと思います。プロはおしなべてこういったウェッジが好きですが、上からドンと打つ人はSが好きというように、上級者にもSやWを使いたい人はいます。要は打ち方次第。TやCは上級者向きという言い方はミスリードになると思いますね。例えばピンまで20ヤードから、上げて寄せるのか、ピッチ&ランか、ランニングか、どの選択をするかで適したソールが違うということ。そう考えた場合に、大体どんなことでもできるのがS。Sでフェースを開いた時に打ちづらいと思えばTやCといったように選択肢が分かれていくでしょう』

石井良介,オーパスウェッジ

では、石井自身がオーパスを使うとしたら、どのタイプのグラインドを選ぶのか。

石井『僕はCを使いこなせる自信がないのでTだと思います。Cは夏休みの自由研究の課題といったところです(笑)。マットの上から打った時に”スパッと抜ける”と表現されるのはTやC。Wになるとバンスが邪魔だと感じる人が少なからずいると思います。でも、そもそもバンスには、ボールのどこにクラブを入れるかガイドする役割があります。その点、Wは安定して同じところに入るようにできている。一方、TやCは開き方によって入る場所を変えることができます。バンカーに例えるなら、出すだけならW、砂が軟らかいバンカーならSやW、砂が硬ければTかCといった感じ。もちろん砂が硬くてもちゃんと打てればWでも出ますけどね』

自分に合うソールは見えてきた? 次はロフト選びを考えてみよう

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