「13歳以上」「ハンデ10.0以下」ならOK

JLPGAのトーナメントにアマチュアが出場するためには「臨時アマチュア登録」が必要です。
その条件は「初日時点で満13歳以上」「原則としてUSGA JGA/HDCP Index10.0以下」の二つです。
「ハンデ10」は、70台も出るけど85ぐらい打つこともある、というイメージでしょうか。
思いのほか“ハードル”が低くて驚いたかもしれません。
これには「開催地のジュニアなどに出場機会を与えるため」という、高校生の出場が珍しくない女子ツアーならではの理由があります。基準を厳しくしすぎてチャンスを奪うことのないように、との考え方です。
そして「主催者推薦」とは、トーナメントの主催者(今大会は株式会社ニトリ)がJLPGAに選手を推薦して出場できること。いわゆる「マンデー」を通過しての出場もこれにあたります。
この制度で出られるのはシーズンで8回までで、「枠」は総出場人数が108人なら18人。120人だと20人です。

女子に比べて基準が厳しいJGTO

一方、日本の男子ツアー(JGTO)のトーナメントにアマチュアが主催者推薦で出場する条件は「ツアートーナメントに出場するに相応しい技量を有する者としてJGTOが認めた者」と規定に明記されています。

「相応しい技量を有する」ことの証明には、ある程度のレベル以上の競技での実績が必要。ジュニア競技でしか実績のない須藤のケースでは、出場が許可されなかったかもしれません。

ちなみにJGTOで実際に打った打数のワースト記録、2014年「東建ホームメイトカップ」初日に101を打った大津将史は、海外のライセンスを保持していることによる「プロ」としての主催者推薦出場でした(※JGTOの最多ストローク記録は1987年「東海クラシック」での鈴木規夫の「122」。ただし、これはアウト9ホールの合計スコア「42」を誤って9番ホールに記入したことによるもの)

もし大叩きしてしまうとどうなる?

JLPGAで実際に打ったワーストストローク記録は2013年「日医工女子オープン」にアマチュアで出場した新田千夏の 「107」。

またプロテストの第1次予選では「92」以上打つと失格となり、次のラウンドに進めませんが、ツアーにはこのような“リミット”はありません。ただし、あまりに大叩きすると進行が遅くなることもあるので、主催者に対して選手選考の再考を求めることもあるそうです。

「津軽海峡を泳いで帰るところだった!?」

初日に85だった後には須藤は父親から「2日目も80打ったら津軽海峡を泳いで帰って来い」と檄を飛ばされていたそうです。

やはり主催者推薦での出場が決まっている来週の「ゴルフ5」に向けて「馬も休み明けの2試合目からすごく強くなるというので、私も自分の本当の実力を初日から出せるようにするつもりです」と独特の表現で意気込みを話していました。

(取材・文/森伊知郎)