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アナタに最適と言われた「GT2」フェアウェイメタルはフェース下めに当たっても上がってくれる

野村タケオのゴルフ実験室

2024/08/28 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。タイトリストから新しいフェアウェイメタル(フェアウェイウッドのことです)が発売になりました。ドライバーの「GT」シリーズと同様、フェアウェイメタルも「GT」シリーズとなります。「GT2」と「GT3」という2種類のヘッドタイプがあるのですが、僕はフィッティングをして、少しヘッドが大きく優しく打てる「GT2」が最適ということになりましたので、さっそくコースに持ち込んで打ってきました。

〈取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ〉

GTフェアウェイメタルってどんなクラブ?

今回の「GT」シリーズの特徴はなんといっても「超軽量シームレス サーモフォーム クラウン」です。「GT」ドライバーと同様に新しい独自開発の新素材ポリマーをクラウンに採用。従来のスチール素材よりも約5倍軽く、前作モデルよりも大幅な軽量化を実現し、最適な重心設計が施されています。また素材の継ぎ目が目立たずシームレスな外観とし、美しいフォルムを実現しています。

クラウンの軽量化により得られた重量はヘッド内に再配分することで、重心はより低くフェース側に近づき、従来モデルよりも高く打ち出しスピンを最適化しています。
フェースはヘッド下部までL字に一体化する「鍛造 Lカップ」とすることで、フェース下部におけるヒット時でもパフォーマンスを向上させボールスピードを維持します。また、過度なスピンを軽減しつつ、心地よい打音と打感を提供しています。フェース素材は弾力性の高い鍛造465ステンレススチールを採用することで薄く設計することが可能となり、より速いボールスピードを実現し、オフセンターヒット時でのボールスピード低減も抑制しています。

「GT2」フェアウェイメタルはめちゃ構えやすいっす!

僕はタイトリストのフィッティングを受けて「GT2」と「GT3」両方のフェアウィメタルを打ち比べたのですが、弾道や飛距離などを見ると「GT2」のほうが良いということになりました。「GT3」だと少し方向性がバラついたのと、飛距離差がしっかりと出なかった感じです。「GT2」のほうが少しヘッドも大きく、優しくボールが上がるのでキャリーもしっかり出るんですよね。

ってことで「GT2」フェアウェイメタルを構えてみると、とにかく顔がいい!大きさは少し小ぶりなのですが、形が本当に綺麗なんです。フェース面は真っすぐだし、トウ側の形状も逃げすぎていなくて、本当に気持ちよく目標に構えやすい。左に行きそうな感じもしないし、右に抜けそうな感じもない。思ったような球筋が打てるイメージが湧いてきますね(打てるかどうかは別として 笑)。やはりこのあたりはさすがにタイトリストは上手く作るな~と感じます。

打感と打音もさすがに素晴らしいのよね

僕が使ったのはロフト15度と18度。シャフトは2本ともフィッティングで決まったドライバーと同じTOUR AD VFの50S。重さもドライバーと一緒なのですが、少し重い60Sで打つと少しダフリ気味のミスが出がちだったので、50g台の同じものになりました。

打ってみると、打感がけっこうガツッという感じで、しっかりしています。ポコーンという中空間みたいなのは全くなく、本当に詰まったようないい打感。厚い当たりという感じですね。打音も低めの音で、高い金属音は全くしません。少しフェースに乗るというか、少しくっつくくらいの柔らかさも感じます。クラウンがポリマー樹脂ということなので、少しはそれなりのポコーンという音がするのかと思いましたが、全くそんなことはなかったですね。

下目ヒットにも強いし、飛距離もしっかり出ます!

打ち出しは少し高めで、中高弾道くらいの球が打てます。ヘッドはそんなにシャローではなくて、いかにも球が上がるという感じではないのですが、打ってみると思ったよりも高さがしっかりと出ます。シャフトもあまり上がりやすいタイプではないのですが、それでもある程度の高さが出るので、シャフトによってはもっと高い球も出そう。そしてスピンは結構少なめで、ドーンという感じで飛んでいく。直進性がとても高く、球がかなり強いです。思ったよりもキャリーが出て、自分の感覚よりも飛んでいる感じでした。そしてフェースの下目に当たってもしっかりボールが上がってくれました。フェアウェイウッドって地面から打つので、少しフェースの下目に当たりがちなんですが、それでも打感もあまり変わらず、飛距離が出るので少し驚きました。「鍛造Lカップ」のフェースと低重心化のおかげなんでしょうね。これは本当にありがたいです。

どんなライでも打ちやすいし、ティアップでもバッチリ!

つかまりはまあまあって感じでしょうか。僕の使ったシャフトがあまりつかまるものじゃなかったってこともありますが、フェードヒッターの僕だと、少しつかまえていくイメージで打ってストレートの球でした。操作性はいいので、どういう持ち球の人でも使える感じはします。ただ完全なスライサーには少ししんどいかも。でもカチャカチャでなんとかなる気もしますが。
ソールの抜けはとても良いです。フェアウェイはもちろん、ラフでも打ちましたがヘッドが少し小ぶりなのもあって、ラフに負けることもなくしっかりと振り抜けました。

ティアップしても使ってみましたが、これはもうかなり飛距離が出ました。今まで使っていたフェアウェイウッドとロフトは同じなのですが、それよりも飛距離が出ます。ランが出て飛距離が出るのではなく、キャリーで飛ぶという感じなので、長めのパー3やグリーンを狙うショットにも良さそう。直進性も高いので、狭いホールでのティショットでも活躍してくれそうです。

2ラウンドほど「GT2」フェアウェイメタルを使ってみましたが、予想以上に良かったです。少しヘッドが小さめだし、いかにもボールが上がりそうとか、つかまりそうって顔ではないので僕に使いこなせるのか心配していたのですが、思ったよりも優しかった。ボールの上がりやすさもあるし、多少打点がズレても弾道にあまり影響がない。何より直進性が高くてキャリーがしっかり出るってところが気に入りました。

タイトリストってことで、少し難しいとか、上級者用と思っている方がいるかもしれませんが、そこまで難しいクラブではないので(特にGT2は)、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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