これまでお伝えしてきたセッティングについてのお話で、もう一つ、考えなければならないことがあります。
それは、クラブセッティングのつながりです!
実は、最後になってしまいましたが、これが最も重要ともいえるでしょう。
つながりが悪い=即スコアを落とす要因になる、と考えていただいても良いくらいです。
では、「つながりの良いクラブとは?」というお話をさせていただきましょう。
といっても、最初は難しい話ではないです。セット内での長さの逆転の逆転は起きていませんか?
一番飛ばしたいドライバーから、一番飛ばしたくないウェッジまで、きちんと長さの差は出ていますか?
途中で逆転現象は起きていないですか? という確認です。
クラブをずらっと並べてみてください。その際に、きちんと逆転していなければ問題ありません!
時折、メーカーをいろいろと組み合わせている方に、この逆転現象が起きている方をお見掛けいたします。
全番手「8番のように振って」差は出ている?
つづいて、「振り重さ」の逆転は起きていませんか? ということを確認してみてください。
ドライバーの時に、「8番アイアンのように振って打った時に飛ぶクラブになっていますか?」という話をさせていただいたと思います。
「8番アイアンのように振ったとしても、ドライバーが長くて、軽くなっていれば、その長さ分のヘッドスピードの差になって飛んでくれる」というお話を短縮してお伝えした感じです。
例えば、ドライバーは8番アイアン並みの振り感で重く感じてしまったらどうでしょう?きっと、ヘッドスピードは上がりづらく、思ったよりも飛ばないクラブになってしまいます。
そうならないためにも、振り感をそろえるのではなく、用途に応じた振り感にしていくことを推奨します。
簡単に言えば、長いクラブ、距離を出したいクラブほど、振り感を軽く、飛ばしたくない、短いクラブほど振り重くすることを推奨いたします。
長いクラブは軟らかくなりすぎないように
その際のシャフトの流れが重要です。
まずは重さですね。
振り重くなりすぎないようにするためには、長いクラブほど軽いシャフト、短いクラブほど重いシャフトにしていくのが良いでしょう。
また、これは理想値でしかないのですが、本来は、ヘッドスピードの速いドライバーほど硬いシャフトにして、ヘッドスピードが遅くなるウェッジにかけて柔らかいシャフトになっているのが良いですが、構造的に、長いシャフトほど柔らかくなりやすいので、なかなかここまでの流れを作るのは難しいです。(できなくはないですが)
できる範囲として、長いクラブほど柔らかくなりすぎないようにセッティングしていくことを推奨いたします。
これはスイングウエイトで考えても良いと思います。
スイングウエイトとは、振り感をそろえるための数値として活用されていますが、上記しましたように、上の番手ほど速く振りやすくするのであれば、上の番手ほどスイングウエイトは軽くても良いと考えられると思います。
よく、ウェッジなどはスイングエイトを重くするのが良いという考え方をすると思うのですが、それを長い方に当てはめていけば、軽くしていく方が合理的だと考えています。
もちろんヘッドの流れも重要です。
ヘッドの大きさも、ドライバーが一番大きく、徐々に小さくなっていくのがウッドの流れですし、重心距離も変わってきます。
重心距離はシャフトにも影響しますから、振り感の違いにもなります。
違うクラブなので、まったく同じ振り感にする必要はないとは思いますが、コントロールという意味では、重心距離に違和感のない範囲での推移が求められるでしょう。
特に、一本だけ長い重心距離の物が入っていたり、逆に短いものが入っていたりすると違和感になりやすいと考えてください。
それから、フェースの向きも大事です。
これは好みの傾向もありますが、セットの流れの中で、クローズだったりオープンだったりすると、流れが悪いセットだと考えてください。
自分は気にしない!という方でも、無意識できちんと構えられないものです。
どうしても、この番手だけ構えにくい、結果が出にくいという原因の一つに、このフェース向きによる違和感ということが多々あります!
使いにくいクラブはグリップが合っていない
グリップも気にしてください!
以前の連載でも書かせていただきましたが、グリップは非常に大事です!
グリップによって、振り感は大きく変わります。
使いにくいクラブは、実はグリップの太さや硬さが合っていなかっただけということもあり得ます。
まずは、パター以外は同じグリップ、同じような太さにすることから始めてください。
一気にやるのが難しいようでしたら、少なくとも、ドライバーとFWはそろえる、複数本あるUTはそろえる、アイアンはそろえる、複数本あるウェッジはそろえるというところから始めても大丈夫です。
使い方の近いものは、近いフィーリングで握れた方が良いです。
そのうえで、太さや硬さにこだわっていくことが重要になっていきます。
パターのグリップは前述しておりますので、そちらをご参考にしていただければと思います!
以上になります。
けっこう、多岐にわたっているという印象ではないでしょうか?
良いスコアはこういったことの積み重ねだと考えていただければと思います。
人それぞれに許容範囲がありますし、それは人それぞれ違います。
こだわるべきポイントも人それぞれです。
ですが、まずは、基本的な考えをもとに、その上でいろいろとアレンジしていただければと考えています。
ゴルフライフの楽しみ方は、スコアにこだわることだけではありませんが、道具を扱うのがゴルフというスポーツということを考えれば、コースで気持ちよくプレーするための準備として、これまで述べてきたことを参考にしていただければ嬉しいです!
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。


