ドローとフェードの打ち分け。時間をかけてでもできるようになったほうがいい理由とは?
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
ドローとフェードを打ち分けるメリットを知っていますか?打ち分けられるようになるとコースレイアウトへの対応力を上げられますし、マネジメントの幅が広がるので、スコアアップにつなげることができますよ。
写真/ゴルフサプリ編集部
ドローとフェードの打ち分けはできるようになった方がいいの?
先日90切りを目指しているゴルフ友達とラウンドしている時にこんなことを聞かれました。それは「ドローとフェードは打ち分けられるようになった方がいいの?」でした。「持ち球はスライスみたいなフェード。それで助かる場面もあるけど、左に木があると枝が気になって、そんな時ドローが打てたらと思った」とのことでした。
私は「もちろん打ち分けできるようになった方がいい!私も打ち分けの練習をしている」と答えました。でも、「私も練習はたまにしているけど、ラウンド中に打ち分けはまだできない。持ち球ではないフェードを打つと左に真っ直ぐ飛んで戻ってこないことがほとんど」と付け加えました。ドローとフェードを器用に打ち分けているアマチュアゴルファーはいますが、ドローとフェードの打ち分けをマスターするには相当の練習量が必要になります。時間をかけてでもドローとフェードの打ち分けをマスターした方がいい理由をこの後説明させていただきます。
なぜ打ち分けできるようになった方がいいの?
ドローとフェードの打ち分けをマスターした方がいいのは、ラウンド中にコースレイアウトやハザードに対応するために必要になるからです。一番わかりやすいシチュエーションが目の前に木があるケースです。ストレートなミドルホールでフェアウェイのちょうど真ん中に木があるホールをイメージしてください。ティーショットがフェアウェイ左サイドに行ってしまいました。グリーンを狙うためには、ドローの場合はフェアウェイ中央の木が邪魔になってしまいますので、できれば木の左側からフェードで狙った方が良いケースです。一方で、ティーショットがフェアウェイ右サイドに行ってしまった時には、フェードだとフェアウェイ中央の木が気になりますので、木の右側からドローでグリーンを狙った方が良いケースになります。
その他にも、左サイドがOBや池のホールでは、ドローで攻めるとかかりすぎた場合にはOBや池に入ってしまうリスクがありますので、フェードを打つと左サイドのOBや池のリスクを消すことができます。右サイドがOBや池のホールでは、逆にドローで攻めると、OBや池のリスクを消すことができます。
グリーンを攻める時にも、ハザードや花道の位置で打ち分けられると効果的です。例えばグリーンの左手前がバンカーで、右側が花道の場合には、フェードでバンカーの上からグリーン狙うよりは、ドローで右の方から攻めた方が、距離がショートした場合でも、アプローチが打ちやすくなります。また、一般的にボールが落下したあとのランはフェードの方が少なく、ドローの方が多くなります。グリーンを狙う時にはフェードの方がグリーンに着弾してからボールは止まりやすくなります。
ドローとフェードの打ち分け方
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