スピンが入るほうがいいの!? 米ツアーのプロも使い出したショートウッドの選び方
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第37回
ひと昔前までは、7Wや9Wなどのショートウッドは球が上がりやすいけれど、アスリートが打つと吹き上がってしまうイメージがあった。しかし今は、世界のトッププレーヤーもそういうクラブをバッグインしている。カリスマフィッターの鹿又芳典が、その意図を解き明かした。
写真/ゴルフサプリ編集部
ロングヒッターもショートウッドを入れるようになった
今は海外のツアーでも、7W・9W・11Wというショートウッドを入れる選手たちがとても多いです。たとえば、ダスティン・ジョンソンは7Wや9Wを入れているし、トミー・フリートウッドは3Iの代わりに9Wを投入しました。
もっと言うと、ウッド型UTの21度(7W相当)を入れる選手たちもスゴく多いです。ここ数年、ずっとそういう傾向にあります。
真剣に振ればみんな、ドライバーがキャリーで300ヤードを超えていくプレーヤーばかりというのも興味深いと思いませんか?
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250ヤード前後を狙うのに欠かせない“21度クラブ”
どうしてそうなったのかを紐解いていきましょう。
彼らは7W・21度くらいのクラブで250ヤード前後を打つんです。その250ヤード前後のレンジでグリーンに止まる球を打つには、ショートウッドやウッド型UTというクラブのほうが狙った弾道になりやすい。それが大きな理由です。新しいモデルだけじゃなくて古いモデルを何本も多用して、試合によって入れ替えて使っている選手たちが多いようですね。
吹け上がって(スピンが入って)しまいやすいクラブが人気者になった理由とは?
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