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ロングヒッターになれる“右足の蹴り”の使い方がある! ポイントは右ヒザを送る方向にあり

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第7回】

2024/11/08 ゴルフトゥデイ 編集部

小柄ながらトレーニングを積み重ね、ロングヒッターとして鳴らしたグランドスラマー、ゲーリー・プレーヤー。ホーガン流スイングへの憧れが、“右足の蹴り”動作を進化させていた。

GOLF TODAY本誌 No.629/76~79ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

出力準備を単純化する右ヒザのフォワードプレス

右ヒザのプレスで弾みをつける

(左)スイングの始動を、右ヒザを押し込むフォワードプレスで行うゲーリー・プレーヤー。左サイドのテンションを高めることで、テークバックの弾みをつけている。(中)右ヒザを戻す動きに連動して上体がターン。こ
(左)スイングの始動を、右ヒザを押し込むフォワードプレスで行うゲーリー・プレーヤー。左サイドのテンションを高めることで、テークバックの弾みをつけている。(中)右ヒザを戻す動きに連動して上体がターン。このとき、左ツマ先が浮くくらい、左ヒザを残すイメージで左脚の動きを抑えると、肩と腰の捻転差が強まる。(右)フォワードプレスからスムーズな加速で振り上げることで、緩みのないフルターンのトップへ。“右足の蹴り”でダウンの運動連鎖を引き起こせる準備が整っている。

▲左手甲の向きは変えずに押し込む
フォワードプレスの段階で、コッキングの動きを入れると左ワキが緩み、フェースが開きやすくなる。左手甲の向きは変えず、腕とクラブを一体にして押し込むのが正解。

右足を生かすと出力アップが期待できる

「私の師匠の陳清波はシニアになってもロングヒッターでしたが、その秘訣はフットワークにある、と考えていました。運動連鎖で効率よく出力するには下半身、特に右足の使い方がポイントです」と森プロ。実際、陳清波の右足は左足よりも太かったという。

「ホーガン流のスイングを学んだ名手で、右足の使い方が抜群に上手いのは、グランドスラマーのゲーリー・プレーヤーです。いわゆる〝右足の蹴り〟で効率よく出力アップを実現していますが、独自のアレンジとして、右ヒザのフォワードプレスがあります。

この、右ヒザを戻す反動で右脚が締まるトップにスムーズに至り、切り返し以降で右ヒザが前方に外れたり、右腰が落ちたりするような悪い動きになりません。右足を内側に踏み込み、右ヒザを左ヒザ方向に押し込むことで、リピータブルな運動連鎖によるボディターンが促されています」

シニアになり、左手指に隙間が見えるほどソフトな握り方でヘッドを走らせているプレーヤー。右脚の動きで安定性を維持している。
シニアになり、左手指に隙間が見えるほどソフトな握り方でヘッドを走らせているプレーヤー。右脚の動きで安定性を維持している。

運動連鎖が整えば指は緩めても打てる

「切り返しで左手の指が多少緩むと、深いタメを作りやすくなります。ホーガンも若い時はそれで飛ばしていましたが、より安定性を求めて左手3本指を締めることを心がけるようになりました」
「切り返しで左手の指が多少緩むと、深いタメを作りやすくなります。ホーガンも若い時はそれで飛ばしていましたが、より安定性を求めて左手3本指を締めることを心がけるようになりました」

空回りにならない“右足の蹴り方”とは?

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