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ロングヒッターになれる“右足の蹴り”の使い方がある! ポイントは右ヒザを送る方向にあり

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第7回】

2024/11/08 ゴルフトゥデイ 編集部

正しい右足の蹴り方

右足は蹴り上げずに蹴り下ろすのが正解

右足を内側に倒すとターンは止まらない

(左)切り返しで、右足を内側に倒しつつ踏み込んで右ヒザを左に送る。上体、腕とクラブの動きを下半身がリードする。(中)右足を蹴り下ろすイメージで踏み込み、腰のターンを促す。頭を残すことでスイング軸はブレ
(左)切り返しで、右足を内側に倒しつつ踏み込んで右ヒザを左に送る。上体、腕とクラブの動きを下半身がリードする。(中)右足を蹴り下ろすイメージで踏み込み、腰のターンを促す。頭を残すことでスイング軸はブレず、インサイドから叩ける。(右)フォローでは、上体のリリースに従う腰のターンに合わせて両ヒザの間隔が狭まる。その動きに合わせて右足はスライドする。

ホーガンも重視した右足内側の踏み込み

「より飛ばしたい時の出力方法として、余計なリキみを避ける手段として、切り返しで右足内側を強く踏み込むことをホーガンも意識していました」
「より飛ばしたい時の出力方法として、余計なリキみを避ける手段として、切り返しで右足内側を強く踏み込むことをホーガンも意識していました」

両ヒジを絞る意識は運動連鎖に有効

「プレーヤーやローリー・マキロイは、ホーガンが『モダン・ゴルフ』で提唱したようにアドレス時から両ヒジを絞っていますが、ボディターンのエネルギーを効率よくヘッドに伝達しています」
「プレーヤーやローリー・マキロイは、ホーガンが『モダン・ゴルフ』で提唱したようにアドレス時から両ヒジを絞っていますが、ボディターンのエネルギーを効率よくヘッドに伝達しています」

右足の出力が抑えた手元の操作性を生む

「プレーヤーはバンカーショットの名手でしたが、左ヒジを抜くような動きはほとんどなく、左腕を真っすぐ伸ばしたまま、左手甲を目標に向けて打ち抜いていました。これは、アプローチやアイアンショットも同様です。

そこには〝フックを防ぐ〟意識があります。稀に、ゴルフを始めたときからフックが出る人がいますが、それはヘッドを走らせる感覚が元々あり、プレーヤーもそのタイプでした。このタイプは、ヘッドのターンを抑えるフェースコントロールが必須で、その手段として左腕をシャフトのように張り、左手甲を返しすぎないようにするのが有効だったわけです。

ただ、それだけではヘッドの走りも抑えられ、飛ばなくなる危険性があります。そこで、ボディターンで出力を上げる手段を組み合わせるわけです。〝右足の蹴り〟を生かすのは、その最も有効なメソッドと言えるでしょう」

左手甲を目標に向けたまま振り抜くことで方向性を確保しつつ、右足の蹴りでボディターンを促し、十分なヘッドスピードを得ている。
左手甲を目標に向けたまま振り抜くことで方向性を確保しつつ、右足の蹴りでボディターンを促し、十分なヘッドスピードを得ている。

左手を甲側に折らずに振り抜く

「プレーヤーは前腕、手首を内側に曲げる筋肉をよく鍛えていましたが、フックを防ぐリストターンは左手首を甲側に折るのはNG(上)。左手甲をフラットにしたまま、左前腕を回旋していくとフェースターンが緩やかに
「プレーヤーは前腕、手首を内側に曲げる筋肉をよく鍛えていましたが、フックを防ぐリストターンは左手首を甲側に折るのはNG(上)。左手甲をフラットにしたまま、左前腕を回旋していくとフェースターンが緩やかになります(下)」

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

ホーガンアナリスト 森 守洋

森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。


【アイアンが際立つ!強い自分流の作り方】
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