合うクラブ、合わないクラブどこを見て判断すればいいの? 【セルフフィッティングの仕方Part1】
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】
クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。ゴルフクラブを買う際に必要な「正しい知識」を教えてくれる! クラブを買うときはフィッティングするのが一番だが、どうしても苦手と言う人へセルフフィッティングを指南!
「ゴルフクラブはフィッティングをして選ぶ!」というのが一般的になってきましたが、それでも、まだまだフィッティングに対して敷居を高く感じていらっしゃる方は少なくないと思っています。
そんな方に、どんな状況になっていたらフィッティングを受けたらよいのか、を事前に確認する方法をご提案したいと考えています。
これらは、フィッティング中にも同様に確認してほしい内容になりますが、自分でもある程度のことはわかるようになっておけば、より良いクラブへの近道となると考えていただけると嬉しいです。
1. 1球目の重要性
試打の時の1球目の重要性は、いつも申し上げていますように、非常に高いです。
試打に限らず、練習場での1球目も同様です。
なんとなく打っている方も多いですが、しっかりストレッチなどで体の準備をした後の1球目は、コースでの1球目と考えていただいても良いと思っています。
たいていの方は、短いクラブから打たれるでしょうし、そこでいきなりダフったり、大きなミスショットが出たり、という方は、よっぽど体の調子が悪いか、クラブが全く合ってないことだと考えてほしいです。
練習不足だから、という言い方をされる方も少なくないですが、いきなり行って、フルショットするならわからないでもないですが、アプローチショットのように小さいストロークをするのに、大きなミスになるのは考えにくいと思ってほしいです。
ですから、合っているか合ってないかの判断をするクラブのテストをする際は、この1球目に集中してほしいです。
1球目は、その日の体調、その時の体の動きが、自分自身で一番しっくりくる動き方をしようとします。
もちろん、飛ばそう! とか、いい球を打とう! なんていう力みがあると変わってしまいますが、少なくともいつも通りの感じで打とうとする際には、自分の打ちたいテンポ、タイミングになっていることと思います。
そのテンポ、タイミングで打った時の結果は、コースで頻繁に出る結果になりやすい、と考えていただけると嬉しいです。
つまりは、そこでナイスショット、といっても100点満ではなくても大丈夫です。70点以上の結果が得られるのであれば、そのクラブは合いやすいクラブと考えていただければと思います。
逆に50点くらいとなった場合には、もしかしたら、長さやライ角、同シャフトのフレックス違いなどに替えれば、打てる可能性があります。
30点以下のショットになってしまったら、そのクラブは合わないクラブと考えてください。
そして、例えば、その30点以下のショットが出てしまったクラブを慣れるように打てるようになったとしても、今度は、他のクラブ、(ドライバーを試打したとしたらアイアンなど)が全く当たらなくなる、という症状も出がちです。
お気を付けください!
このクラブを使いたい!でも打ちにくい、慣れれば大丈夫かな? が一番危ない選択です!
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。
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