ミスの原因はスイングじゃなかった!? 打ち方を考える前にここを見て! 【フィッターから見た、アマチュアのミスショットの要因①】
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】
みなさま! 本格的な冬が到来し、少しゴルフから遠ざかっていませんでしょうか? そのような時期だからこそ、ご自身のゴルフを見つめ直すいいタイミングかもしれません! そこで、今回からはみなさまのショットの向上に向けて、フィッター目線で、アマチュアの方がどのようなときにミスが出やすいのか? を書かせていただきたいと思っています。その点をご注意いただけると、みなさまのショットの改善につながるかもしれません!(ダグ三瓶)
アマチュアのスイングは不安定なのか?
一般の方をゴルフクラブのフィッティングにお誘いするとよく言われるのが、「まだ、スイングが安定していないから安定してからお願いします!」というものです。
おっしゃることはよくわかるのですが、スイングを変えるというのは、非常に大変なことです。
プロでさえ、スイング改良と銘打って、たくさんの練習をしても、試合でそのスイングがしっかりと発揮できるようになるまで数か月~数年かかるということを聞いています。
特にアマチュアのように練習量が限られている方が、大幅にスイングを変えるというのは至難の業と考えていただければと思います。
スイングを変えるというのは、ある意味かなりの才能が必要と言っても言い過ぎではないかもしれません。
ですが、アマチュアの場合、良いショットは続かず、ミスショットが出てしまいますので、どうしても、それはスイングのせいでは? と考えがちです。
これは実は、スイングは基本的には変わっておらず、結果だけが変わってしまっているということが起こっています。
「え?なんで?」ということになるのも不思議ではないです。練習場などで、同じ打席で、自動でティアップされてくるところなど、スタンスを変えずにポンポン打っているのに、なぜ結果が安定しないのか?
それが今回、僕がフィッティング中に必ずチェックするポイントでもある、アドレスの違いなのです。
実は、毎ショット毎ショット微妙にセットアップが変わっていってしまう人が多いんです。
セットアップが変わってしまうことから起こる、ミスショット、もしくは意図しない球筋ということになっていきます。
それを次章でご説明いたします。
アマチュアが不安定なのはアドレスだった!
アマチュアのミスショットの、おそらく80%以上、もしかしたら90%以上、はアドレス、セットアップのミスと言えると考えています。
一番多いのが、ボールの位置です。
「え?ボール位置って番手で固定じゃないの?」というような方ほど、陥りやすい不安定さかもしれません。
ボール位置は、打ちたい球筋で変化します。簡単な例を挙げさせていただければ、球を低くしたければ、右打ちの場合、右に寄せ、高い球を打ちたければ、左に寄せるのが合理的でしょう。
また、フックやスライスを打ちたいのであれば、それにあったボール位置ということになってきます。
つまり、これを逆に考えると、少しでもボールが右に置かれると、球は低くなりがちで、左にあれば上がるような結果にもなりやすいということになります。
ミスショットというお話で行けば、左にあればダフリやすく、右にあればトップしやすいという方も多いでしょう。
ボール位置、どれくらい変わるとミスになる?
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