1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. ミスの原因はスイングじゃなかった!? 打ち方を考える前にここを見て! 【フィッターから見た、アマチュアのミスショットの要因①】

ミスの原因はスイングじゃなかった!? 打ち方を考える前にここを見て! 【フィッターから見た、アマチュアのミスショットの要因①】

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/02/09 ゴルフサプリ編集部

とても大事なボール位置

これ、どのくらいで変わると思われますか?
ボール1個?2個?と考えてらっしゃる方も多いですが、ボール半分以下、下手をしたらmm単位でも大きく変わってきます。

つまり、それくらい微妙なものになっていると考えていただけると嬉しいです。

プロも実は同様に、アドレスが不安定なときがあります。ですが、プロの場合、類まれな才能と、豊富な練習量で、少しボール位置が変わっても、球筋をそろえてくることができます。もちろん、緊張した場面ではそれがミスにつながりやすいですし、そのまま放置していくと調子が悪くなったりすることもあるでしょう。

ですから、僕はフィッティング中に、お客様が、どの位置にボールを置いているかを必ずチェックをします。
そして、その方のスイングのクセと合わせて、今、どういうショットを打ちたいのか、どういうショットが出やすいアドレスをされているのか?を判断します。

その結果が、予想通りの結果だったのか、実は違う球を打とうとして、ミスしたのか? を判断していくことで、フィッティングを進めていきます。

そうしないと、意図しない球だったのに、当たりが良かったから、とか、距離が出たから、だけで判断してしまうと、コースでは出ない球になりがちだからです。

なんで毎回セットアップが変わるのか?

では、なんで、毎回毎回、アドレス、セットアップが変わってしまうのか? が重要ですよね。
それは、その前のショットに対して、何かを変えようとしてしまうからなんです。
もちろん、同じような球筋、同じような内容のショットを繰り返し目指しているのに、そんなこと起こるの?となると思いますが、実はそこが変わってしまうのが人間の性だったりします。

たとえば、ミスショットが出た後が一番わかりやすいです。その出たミスが次に出ないように注意しようとするのが一般的でしょう。その結果、アドレスが自然と変わってきたりします。

簡単な例を挙げると、狙いよりも右に行ってしまったショットが出たとしましょう。
たいていの方は、次のショットはもう少し左に打ちたくなりますよね。そうなると、ボールの位置を自然に変わってしまう人がほとんどです。その結果、次のショットは改善する人もいれば、よりミスショットになってしまう方もいるでしょう。

その時、あれ?スイングが変わってしまったのかな?と思う方が大半なのですが、そうではなく、アドレスが変わってしまっているということになります。

練習場でうまくいくのにコースでは…。それはスイングが変わってしまったのではなく、アドレス、ボール位置によるものだった。

その前に、ボールの物理的な位置じゃなくても変わることがあることも説明しなくてはいけませんね。
例えば、ボール位置を、スタンスの真ん中でとったとしましょう。
そして、足場を変更することなく、ボール位置も印をつけて毎回同じところに置いている! という方でも、変わってしまうことがあります!

頭の中が???になっていると思いますが、どういうことか? それは、その時の、肩の向きだったり、腰の向き、ひざの向きなどでも、ボール位置は変わっていることになるということです。
物理的に、全く同じところに置いてあっても、肩が開いて左を向けば(右打ちの場合)、ボールは中に入ってきますし、腰やひざも同様にその向きが変われば、ボール位置の意味合いが変わってくる、と言えばお判りいただけますでしょうか?人は、そういうことを自然にやってしまったりしています。

例えば、右が怖いホールは、どうしても左に打ちたいので、スタンスは真っすぐにしても、肩は左を向いてしまうなどですね。同じく、直前のショットの影響で、そのショットが続かないようにするためには、無意識のうちに肩や腰の位置が微妙に変わり、その結果としてボール位置が中に入ったり外に出たりするということが起きやすいです。

ナイスショットのあとは?

では、ナイスショットの後ではどうでしょう?

これは、上述した変化は起きにくくはなります。ですが、ゴルフというのは一方向に振り続けるものなので、やはり打っていくうちに、体は開く方向にクセがつきやすいです。
そのため、1球打つごとに、微妙に変化していっていると考えていただければと思います。

それから、これがフィッティングあるあるなのですが、ドライバーなどで、ナイスショットが出た後こそ、要注意だと思っています。

それは、どうしても、前のショットよりも飛ばしたくなることです!
そうなるとリキみが入ってしまい、前と全然違うタイミングだったりすることがあります。これは、あとは、欲求との戦いですね!

では、こういったアドレス、セットアップの変化をどのようにして対策していったらいいか?

それはやはり、1球1球構え直すのが良いでしょう

コースと同様に、ボールの後ろに一度下がって、打ちたい方向や、打ちたい球筋を確認し、できれば、明確にイメージをして、それからアドレス、セットアップをしていった方が良いでしょう。
かつ、もし、必要であれば、練習器具やクラブなどをおいて、アドレスの確認が取れるものを使っても良いかもしれませんね!

最近では、スマホで動画や写真で確認することも簡単ですので、工夫次第でこのアドレス&セットアップミスを防げると思います。

そうすることで、ショットの精度が上がることは間違いありません! ぜひ、お試しください!

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

そのニュークラブ、ラウンドを通して「使えるクラブ」ですか?【セルフフィッティングの仕方Part2】

クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶(みかめ)がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。ゴルフクラブを買う...

あわせて読みたい

どっちで選ぶ? 「すぐに結果を出したい人のクラブ選び」「長い目で見てゴルフの質を上げたい人のクラブ選び」

「みなさんは、どのようなタイミングで、ゴルフクラブを買い替えますか? 以前にも書かせていただきましたが、クラブを買い...

あわせて読みたい