左足上がり・下りの傾斜はこれでカンペキ! 構え方と打ち方の極意をわかりやすく解説【藤田寛之のアプローチ】
スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第11回

打球がグリーン周りの傾斜地に止まるとアプローチの難易度が高くなる。今回は左足上がりと左足下がりの傾斜からピンに寄せるテクニックをマスターしよう。
GOLF TODAY本誌 No.633/86~89ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
左足上がり&左足下がりの傾斜の打ち方
極意1 傾斜に逆らうとランが増える




キャリーで寄せるかランで寄せるか状況判断が大事
左足上がりの傾斜の場合、私は状況に応じて二つのテクニックを使い分けます。一つは、傾斜なりに構えてキャリーを増やす方法です。傾斜なりに立つと体重が右足に乗り、体が右に傾く。この自然体の構えから傾斜に沿ってクラブを振ると、ボールの打ち出し角が高くなり、キャリーを増やすことができます。ただ、打球の勢いが弱くなりショートすることがあるので、フォロースルーを大きく取りましょう。
もう一つは、傾斜に逆らって構えてランを増やす方法です。体重を左足に乗せて体を真っすぐにしたら、クラブを鋭角に振り下ろします。傾斜とケンカして打つぶん、フォロースルーは取らずに「打って終わり」でOK。こちらはボールの打ち出し角が低くなり強い球になるので、ランを多く使って寄せる時に最適。いずれも番手やボールの位置で、キャリーとランの比率を微調整します。
状況判断を的確に行う

左足下りはスイング軌道に注目!
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