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渋野日向子に選ばれたボール。スリクソン「Z-STAR」シリーズを野村タケオがコースで試打

野村タケオのゴルフ実験室

2025/02/19 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフ界では毎年のように新しいギアが発売されますが、クラブだけでなくボールもどんどん新しく、高性能になっています。なかでも今年のスリクソンのボールは渋野日向子プロが使うということで、かなり話題になっています。プロにとってボールメーカーをチェンジするというのは、そう簡単なことではないのですが、それでもチェンジするということはよほど気に入ったということなのかもしれません。これは僕たちアマチュアも気になりますよね。ってことで、スリクソンの新作ボール3種類をコースで打ち比べてみました!

〈取材・文・写真提供 ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ〉

飛びもスピンも甲乙つけがたし! 選ぶ基準は好みの打感&打音

今回、僕が試打したボールはスリクソン「Z-STAR」シリーズの「Z-STAR」「Z-STAR ♦︎ DIAMOND」、そして渋野日向子選手や松山英樹選手が使用する「Z-STAR XV」の3種類。ともにウレタンカバーの3ピース構造です。

Z-STAR

3モデル共通でウレタンカバーはトウモロコシから抽出したバイオポリオールを原料にしているために環境にやさしいということです。さらにウレタンカバーの分子構造を最適化することで、クラブフェースとボールの接触時間が長くなり、高いスピン性能と心地いい打感を実現しています。

ディンプルは3モデル共通で「強弾道338スピードディンプル」を採用。これによりショット後半でボールがひと伸びする弾道で飛距離アップを実現。またアゲンストでも風に負けず、さらに高い飛距離性能を発揮します。

3種類のボールはカバーの構造やディンプルは共通ながら、中身の中間層やコアの微妙なチューニングによって各々の性能を分けているということです。

Z-STAR

まず「Z-STAR」を打ってみました。「Z-STAR」は「SRIXON」ロゴの下の数字が黒です。

これはもう打感がかなり柔らかいです。ドライバーショットでもかなり打感は柔らかくて、打音も小さめ。柔らかいためか、インパクトは軽く感じました。

弾道は中高弾道という感じで、スピン量も少なめだと思います。飛距離性能は十分ですが、ぶっ飛びという感覚はありません。ただ、ランもしっかり出そうなので、トータル飛距離はけっこう飛んでそうです。

アイアンでも打感は柔らかく、フェースに乗る感覚。これも弾道は中高弾道くらいで、グリーンでもしっかりとスピンが入って止まっています。打感が柔らかいのでフェースにくっついている時間が長く感じられ、コントロール性能も高そうに感じました。

Z-STAR

アプローチでのスピン性能は本当に抜群でした。ギュギュッとスピンがかかって止まってくれますね。フェースに乗る感覚も強く、弾道は低めでとてもラインが出しやすい。

パッティングでの打音は小さめで、打感は柔らかい。個人的にはもう少し打音がする方が好きですね。転がりはとてもいいと思いました。

次に「Z-STAR XV」です。これは松山英樹プロも使っているし、渋野日向子プロが選んだのもこのボールです。「Z-STAR XV」は数字の色が赤になっています。

ドライバーで打つと、これは「Z-STAR」に比べると打感が硬め。打音も大きく金属音がする感じがします。ただ、以前のXVってもっと「バギャーン」って感じの音だったイメージなんですが、そこまでではない感じ。硬いと言っても嫌な硬さではなく、しっかりとした打感という感じでしょうか。ズッシリとした手応えを感じますね。

弾道は高弾道で、かなりのロースピンでドーンと飛んでいく感じ。キャリーがしっかり出るので飛距離性能はかなり高いと思います。「Z-STAR」よりはこっちの方が飛ぶと感じました。

Z-STAR

アイアンでも打感は少し硬めで、フェースに乗る感覚は少なめ。ただコントロールできないような感じではなく、球離れもそんなに速くは感じません。ボールをグッと押し込めるような感覚。

アプローチでのスピン性能は悪くはないです。しっかりとスピンがかかりますが、さすがに「Z -STAR」ほどではないです。「Z-STAR」よりもほんの少しだけ弾道は高めだと思います。

パッティングではインパクトの手応えがしっかりあり、打音もコツっと音がします。僕はこのくらい音がする方が距離感が出しやすいですね。「Z-STAR」と同じストロークでもこの「Z -STAR XV」の方が少しだけ転がる距離が短いように感じました。

最後に「Z-STAR ♦︎ DIAMOND」です。このボール、僕は今までほとんど打ったことがなく、今回初めてガッツリと試打しました。これは数字がゴールドになっていますね。

まずドライバーでは打感は少し柔らかめながら芯を感じます。打音はどちらかというと「Z-STAR XV」に近めで少し金属音がする感じ。ただ打音も打感も少しずつ「Z-STAR XV」よりもソフトになっている感じでした。

弾道もけっこうな高弾道で「Z-STAR XV」と同じような感じ。飛距離も出ていますが、感覚的に「Z-STAR XV」の方が少しだけ飛んでいるような気がします。

Z-STAR

アイアンでも打感は少しだけ柔らかめながら、その中のコアの手応えを感じます。「Z-STAR XV」よりはフェースに乗る感じがあり、弾道は高めでしっかりとスピンが入りそう。コントロール性は高いです。グリーン上でもしっかりとスピンが入って止まっていました。

アプローチでのスピン量は「Z-STAR」に近いような感じがします。フェースへの食いつきもよく、スピンはしっかりとかかります。打感も柔らかめ。

パッティングでは柔らかめながら少しだけ芯を感じ、手応えを感じます。打音も大きくはないですが、低めのコツっという音がしました。ちょうど「Z-STAR」と「Z-STAR XV」の間くらいの打感と打音ですね。

今回スリクソンの「Z-STAR」シリーズボール3種をコースで打ち比べました。飛距離性能は「Z-STAR XV」が一番だと感じましたが、グリーン周りのスピン性能としては「Z -STAR」が一番だと思います。打感は「Z -STAR」がどのショットでもかなり柔らかく、「Z-STAR XV」は反対に少ししっかりとした手応えが残り、硬めの打感でした。「Z-STAR ♦︎ DIAMOND」は、どの性能においても「Z-STAR」と「Z-STAR XV」の中間のような位置付け。メーカーの説明ではアイアンショットにおけるスピン量や弾道高さ、落下角度は「Z-STAR ♦︎ DIAMOND」が一番大きくて、グリーン上で止まりやすいとのことです。確かにグリーン上ではしっかりと止まっていましたが、体感としてはそこまで違いを感じませんでした。でもとても平均点が高くバランスの良いボールと感じます。

Z-STAR

僕が選ぶとしたら「Z-STAR XV」かな〜。決め手はやはり飛距離性能の高さと、しっかりした打感でしょうか。あとパッティングの時の打感も好きです。これ以上硬くて打音が金属音になってしまうと嫌ですが、ギリギリこのくらいならOKかなと。あと渋野日向子プロが使ってるってのも理由のひとつだったり(笑)。「Z-STAR ♦︎ DIAMOND」と悩んだのですが、やはり「Z-STAR XV」の方が飛距離が出たので最終的にしました。「Z-STAR」は打感がとても気持ちいいし、アプローチでのスピン性能は魅力なのですが、個人的にはドライバーとパットの時にもう少し手応えが欲しいですね。

しっかりと3種類のボールの個性が分かれているので、感触や使い勝手で好きなボールを選べばいいと思います。どれを選んでも完成度は高いので心配ご無用です。ぜひみなさんも気になるボールを一度コースで打ってみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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