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ちょっと待った、そのドライバー売らないで! 春になったらきっと飛ばせるはずだから!!

2025/02/18 ゴルフサプリ編集部

楽しみにしていた新作ドライバー、お店でフィッティングしてもらってスペックもバッチリ。試打測定データも申し分なし。だけど、いざ届いてコースで使ってみたら『飛ばない! 上がらない! つかまらない!?』なんて話を、この時期になるとよく聞く。そこには、この季節ならではの落とし穴があったのだ。解説はクラフトマンでクラブフィッターのオグさんこと、小倉勇人氏。

気温が低くなる冬。ボールが飛ばなくなるのは知っていたはず?

新作が発売される2月〜3月に、フィッティングをしてスペックを合わせて購入したはずのゴルフクラブを、実際にコースで使ってみたら「飛ばない」「上がらない」「つかまらない」「タイミングが合わない!」と頭を悩ませた挙句、「合わないならば、早めに売ってしまおう」といった経験はないだろうか。

この悲しい出来事は、ゴルファーなら誰もが知っている事実をうっかり見落としていたことが原因だったりする。

『インドアスタジオでフィッティングを受けた場合、室内なので快適な気温の中でスイングすることになりますよね。ということは、そうした環境で選ばれたゴルフクラブのスペックは、暖かい時期のスイングに合わせたものになります。そのゴルフクラブを、体が冷えて思うように動かせなくなる冬のゴルフコースで打ったら、たいていの人は違和感を覚えるはずです。気温が低くなると、シャフトもしなりにくくなりますからね。思ったよりも飛ばない、上がらない、つかまらない、と感じてしまうのは、至極当然のことだと思います』(小倉勇人)

体が冷えた状態では本来のスイングはできない。当然、本来のスイングに合わせたスペックが、合わないと感じてしまったり、イメージ通りの結果が得られなかったりするだろう。

『それから、経験のあるゴルファーでもうっかり忘れてしまいがちなのですが、気温が低いとボールは飛ばなくなります。ゴルフボールは気温25度前後で、パフォーマンスを発揮するように作られていると言われています。もちろん、気温に関わらず性能が発揮されるような開発努力もなされていますが、ゴルフボールがゴムでできているという性質上、気温による影響は避けて通れません。インパクト時にボールは適度に“つぶれて”、反発力を発揮しますが、冬はその反発力が落ちてしまいます。初速が出にくくなり、スピン量も変化してしまいます』

イメージ通りに飛ばなかったり、上がらなかったりした原因は、冬の気温の低さによるものなのに、買ったばかりのゴルフクラブのせいだと勘違いしてしまう。これが前述した悲しい出来事の原因だと小倉氏は解説する。

『つい先日、そのような相談を受けたばかりです。相談者は「ロフト28度のユーティリティが150ヤードも飛ばない。ヘッドスピード40m/sだし、買う前に試打測定した時は飛んでいたから、そんなことはないはず」と言うのです。話を聞いてみると、12月と1月に行ったゴルフで、飛ばないことに気づいたそうです。私が「それは冬だからですよ」と伝えたら、あ! と一言発して納得されていました(笑)』

この時期、スペックを合わせて買ったばかりのゴルフクラブが、思い通りに飛ばないのは気温のせいかもしれない。早とちりせずに、本来の性能を発揮する気温になるまで、売るのは待ってみてはどうだろう。

解説:小倉勇人・おぐら はやと
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。

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