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ダウンスイングで捻転MAXが理想! ボールを打つ瞬間に最速スピードを出せる金谷拓実のドライバースイング解説

一流プロのドライバーのマネどころ

2025/04/04 ゴルフサプリ編集部

金谷拓実

2024年、日本ツアーの賞金王になった金谷拓実。PGAツアーのQTを突破して、今季からPGAツアーに参戦しており、4月10日〜13日に開催される「マスターズ2025」での活躍にも期待したい。そんな金谷の武器はショートゲームと2年連続トータルドライビング1位になったドライバー(※トータルドライビングは平均飛距離とフェアウェイキープ率の合計)。日本で最も飛んで曲がらない男のスイングを分析してみた。

GOLF TODAY本誌 No.634 12~15ぺージより

2年連続でトータルドライビング1位! 日本一飛んで曲がらない選手

フックグリップで超シャット! フェース面キープで曲がらない

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金谷拓実

お腹に力を入れて前傾角度をキープ

金谷拓実

アドレスではヒザをほとんど曲げていない。重心をやや高めにキープして、体を回しやすくしている。

飛距離も出て、フェアウェイキープ率も高い金谷選手の特徴が一番出ているのはグリップとバックスイングです。グリップは超フックグリップ。ダスティン・ジョンソンやダニエル・バーガーに近い握り方です。バックスイングではフェースをほとんど開かずにシャットに上げています(写真03、04、05)。最近の若い選手はシャットに上げるタイプもいますが、金谷選手ほどフェースを完全に閉じたままバックスイングする選手はなかなかいません。

超フックグリップでシャットに上げることによってバックスイングからトップに行く直前でも手首のカタチをほとんど変えることなく、トップのカタチを作っています。トップでもフェース面が真上を向く完全なシャットフェースです。アドレスからトップまでフェースローテーションが少ない。だから、左右に曲げるミスが少ないです。

金谷拓実

手首のカタチを変えていないのでフェース面をキープしたままバックスイングできる。

もう一つ、ドライバーショットの精度が高い理由は前傾角度をキープするのが上手いからです。トップに入る前に右股関節をしっかり折り込んで、お尻を後ろに下げた姿勢になっています。写真06を見ると右股関節に斜めのシワが入っていますが、このシワができると右腰が安定した姿勢になります。

金谷拓実

ヘッドが肩より高くなってもフェース面が地面を向いている。右手をヒネる動きが一切ない。

ダウンスイングではお腹に力を入れることによって、背中が少し丸くなっています(写真08)。アマチュアゴルファーの場合、お腹の力が抜けてお腹が前に出てしまう。その結果、体全体が伸び上がってしまうタイプが多いです。金谷選手はダウンスイングからインパクト、フォローまでお腹に力を入れ続けているので伸び上がる動きがありません。

バックスイングをシャットに上げて、ダウンスイングでは前傾キープしながらフェースローテーションを抑える。それがドライバーショットを曲げない秘訣です。

金谷拓実

右も左も超フック
右手の親指と人差し指でできるV字が右肩を向くとフックグリップと言われているが、金谷はさらに右を向いている。

トータルドライビング1位(2024)の理由とは?

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