スコッティ・キャメロン、「カリフォルニア」は2009年モデルに注目! ひと目見たら欲しくなる? 美しきハニーディップ仕上げ
CAMERONパターを中古クラブ専門家が紐解く VOl.16

中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、スコッティ・キャメロンのカリフォルニアシリーズについてお話します。
カリフォルニアシリーズのハニーディップ仕上げは2009年モデルだけ

「カリフォルニア・ソノマ(California Sonoma)」
スコッティ・キャメロンのカリフォルニアシリーズは、2009年から2014年にかけて展開された人気のパターコレクションです。その中でも特に注目されたのが、2009年モデルにだけ発売された、美しいハニーディップ仕上げを施したモデルです。
ハニーディップ仕上げとは、特殊な熱処理を施すことで生まれる独特のブロンズカラーのフィニッシュで、光の加減によってゴールドやアンバーのように輝くのが特徴です。この仕上げは、見た目の美しさだけでなく、耐久性や防錆性を高める効果もあり、多くのゴルファーを魅了しました。
2009年は、コンパクトなヒールシャフトのマレット型の「カリフォルニア・ソノマ(California Sonoma)」、クラシックなアンサータイプ(ブレード型)のカリフォルニア・モントレー(California Monterey)、モントレーにスラントネックを採用した「カリフォルニア・モントレー1.5(California Monterey 1.5)」、ミッドマレットデザインの「カリフォルニア・デルマー(California Del Mar)」が発売されました。
その後、モダンなミッドマレットデザインの「ファストバック(Fastback)」、幅広のブレード型でストレートなストローク向けの「スクエアバック(Squareback)」などもシリーズに加わりました。

「カリフォルニア・デルマー」(California Del Mar)
2011年には、カリフォルニアシリーズが大幅にアップデートされました。この年のモデルからは、以下のような革新的な改良が加えられています。
「Deep Milled(ディープミルド)」フェースになり、よりソフトな打感となって好評でした。そして、いくつかのモデルでは、アライメントを向上させるために、ヘッド後方に2本のサイトラインが搭載されました。トゥ&ヒールのバランスを最適化し、ストローク中の安定性を向上させるソロヒールバランスデザインという改良もありました。
さらに、ハニーディップに加え、上品で落ち着いた光沢を持つブラックミスト仕上げが登場。反射を抑えたマットな見た目が、プロやアマチュアから高い評価を受けました。
2013年モデルでは、グリップやソールウェイトの選択肢が増えたことで、プレイヤーの好みに合わせたカスタマイズ性が向上しました。そして、2014年にはカリフォルニアシリーズの最後のモデルが登場し、その後、新たなコンセプトを取り入れた「セレクト」シリーズへと移行していったのです。
カリフォルニアシリーズのハニーディップ仕上げは、今でも多くのゴルファーに愛され、コレクターズアイテムとしても高い価値を誇るとともに、長年にわたりプレーヤーを魅了し続けています。
中古相場は1万9800〜3万3800円です。

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中山功一(ナカヤマコウイチ)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。