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7番アイアンと8番の間の半端な距離、どうするのが正解? 上の番手で抑える、それとも下の番手で強く打つ?

吉本巧のゴルフギア教室 第62回

2025/04/12 ゴルフサプリ編集部

アイアン

7番アイアンで打つと飛びすぎる。8番アイアンだとちょっと足りない。こんな番手間の中途半端な距離、ミスなく安全に運ぶにはどうすればいい? 緻密な解説が好評なプロコーチ・吉本巧プロに正解の対処法を解説してもらった。

番手間の距離で迷ったら上の番手を使って抑えて打つのが安全

ラウンドしていると、どの番手で打ったらいいか迷うことがよくあると思います。いわゆる“半端な距離”が残った時ですが、半端な距離には2種類あります。1つは番手の間の距離。例えば7番アイアンと8番アイアンの中間の距離といった感じ。もう1つはピンまで100ヤード以内の正確性が求められる距離です。

まずは番手の間の距離ですが、この場合の選択肢は2つ。番手を上げて抑えて打つか、下の番手で頑張るか。上の番手で80~90%、下で110%で振るか、といったチョイスですが、統計的に見ると番手を上げて抑えて打った方がミスの確率は低くなります。下の番手で自分の力以上に振ればスイングの確度は低下する一方。また、一度マン振りするとスイングが荒れますから、その後のプレーにとってもよろしくありません。

番手を上げて抑えて打つ時には、次の3つの方法がおすすめ!

番手を上げて抑えて打つ時には、次の3つの方法がおすすめです。

1 クラブを短く持つ
2 スタンス幅を狭くする
3 フィニッシュを小さくする


1は一番手ぶん短く持ちます。7番アイアンなら8番アイアンの長さにするわけです。クラブが短くなったぶんは、ヒザを曲げる、前傾を深めるなどして微調整しますが、要は一番手下のアドレスにするだけです。また、2のようにスタンス幅を狭めると、動きが適度に抑制されてスイングアークが小さめになり飛距離を抑えられます。さらに3のようにフルショットの1~2割減のイメージでフィニッシュを小さく設定することで、インパクト時のヘッドスピードが遅くなり、飛ばなくなります。

1、2、3それぞれ1つだけ取り入れても飛距離は落ちます。1と2、2と3、あるいは1と3の組み合わせでも同様。1と2は簡単で誰でもすぐにできますから、ここからやっていただくといいでしょう。スイングは変わるところが多いほど当たらなくなりますから、できれば2つにとどめたいですが、3つともやればさらに飛ばなくなります。取り入れ方次第で10ヤードくらいの範囲はカバーできるはずですので、やりやすいことから取り入れ、練習でそれぞれの飛距離を把握すれば半端な距離も怖くなくなります。

ちなみに番手は二番手以上大きくしてもOKで、その際はクラブの長さやスタンス幅などは振りやすいように調整しましょう。得意なクラブを使ったり、その日に当たっている番手を使っても構いません。むしろ「一番手上」と決めつけず柔軟に対応した方がいいくらいです。もちろん番手によって構え方が変わり、打ち方によって弾道も変わりますから、それを踏まえて狙い方をイメージすることが前提となります。

ということで「番手間の距離で迷ったら上の番手を持つ」が基本ですが、まれに「下の番手の方がいいかも……」と予感する時があって、その場合だけは例外です。割合で言えば2割に満たないくらいかもしれませんが、調子が良かったり、芯を食っている、いつもより飛んでいるといった時には、自分の直感を信じた方がいい。難しくないシチュエーションならなおさらです。

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