7番アイアンと8番の間の半端な距離、どうするのが正解? 上の番手で抑える、それとも下の番手で強く打つ?
吉本巧のゴルフギア教室 第62回
フルスイングの2分の1、4分の1の距離を把握しておこう
さて、もう1つ。ピンまで100ヤードを切ったくらいの距離ですが、こちらはアプローチ感覚では長すぎ、フルスイングするには短すぎる距離。打ち分けが必要な距離とも言えますが、こんな時に役立つのが「半分理論」です。
仮にフルスイングを1としたら半分の2分の1、さらにその半分の4分の1のスイングという感じでスイングを切り分け、それぞれの飛距離を把握しておくのです。例えばロフト50度のウェッジでフルスイングして100ヤード飛ぶなら、半分で50ヤード、その半分なら25ヤードというように、フルスイングを基準に半分ずつ振った時の飛距離を把握するわけです。
イメージしづらければフルスイングではなく“丁度いいスイング”を基準にするといいでしょう。プロの素振りはフルスイングではなく大体7~8割で振っていますが、誰にもそういった気持ちよく振れるスイングがあります。頑張らなくていいスイングで、それで打った時の距離を基準にするのです。
この作業を、使っている全てのウェッジで行うと、多くの距離を打てるようになります。例えばウェッジ3本体制なら3X3で9通りの距離が打てる計算になるわけです。半分理論が実践できるようになると、自然とその間の距離にも対応できるようになりアプローチまで効果が波及していきます。

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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