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岩井千怜 米ツアー初優勝! 飛んで曲がらない完全1軸スイングを解説!

一流プロのドライバーのマネどころ

2025/05/26 ゴルフサプリ編集部

一度、手元を下げることでインパクトとアドレスで手元が同じところに!!

  • 岩井千怜
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インパクトの方がプロでも手元が高くなる

昔から「インパクトはアドレスの再現」といいますが、プロゴルファーでもほとんどの選手はインパクトのほうが手元が高くなり、ハンドアップしています。タテ方向の蹴り上げを使うタイプのプレーヤーが多いので自然と手元は高くなるのです。しかし岩井選手のように回転で打つタイプは手元の高さがアドレスとほとんど変わらず、アドレスに近い形でボールを打っています。この姿勢で打てれば再現性が高くなるでしょう。

岩井選手のスイングを見ると、バックスイング(写真02、03)では一度、アドレスよりも手元を低くします。手元を低くすることでヘッドが高くなるので、自然とコッキングができます。どちらかと言えばアーリーコック系のスイングです。早めにコッキングを完成させることによってスイングプレーンから外れないコンパクトな軌道になります。

そしてダウンスイングでは手元の形を変えないまま体の動きに合わせて自然にリリースしています。手だけでリリースしたり、体だけ先に動くことなく、腕と体が連動しています。腕と体が連動していることによってインパクトではアドレスと同じ位置に手元が戻ってくるのです。

アーリーコックでコンパクトな軌道

岩井千怜
バックスイングでは左腕が地面に平行になるタイミング(写真04)でコッキングが完成。トップもコンパクトなポジションにおさまっている。

ヒザはほとんど曲げず高重心なアドレス

腰の位置も高めで、ほとんどヒザを曲げていない。体の重心がやや高めにあることで回転スピードを上げやすくなる。体重移動するタイプは重心が低い。アドレスとインパクトの手元の位置がほとんど同じなのでクラブのライ角も変わらず、打点が安定する。


岩井千玲(いわい・ちさと)/2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。2022年に2週連続優勝を飾り、2023年も年間2勝、2024年は年間3勝、そして2025年も国内ツアー開幕戦で優勝。今季から双子の姉・明愛とともに米国ツアーに参戦。Honda所属。

石井 忍

解説:石井 忍
1974年8月27日生まれ。98年にプロ転向し、現在はツアープロからジュニアゴルファーまで幅広く指導。自身が主宰する「エースゴルフクラブ」を千葉、神保町に展開する。