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USTマミヤの「LIN-Q RED EX」つかまる赤というよりも「つかまって飛ぶ赤」って感じ!

野村タケオのゴルフ実験室

2025/04/16 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

LIN-Q RED EX

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。USTマミヤからLIN-Qシリーズの最新作「LIN-Q RED EX」が発表されました。このシャフトはいわゆる「赤系」ですので、どちらかというとつかまりのいいタイプ。しかし「LIN-Q」シリーズといえば、かなりしっかり目のシャフトのイメージ。いったいどんなシャフトに仕上がっているのでしょうか。ひと足お先に室内とコースで試打させてもらったのでレポートしたいと思います!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

「LIN-Q RED EX」はブレないネジれない。叩ける赤!

新しい「LIN-Q RED EX」は赤系のシャフトですから、つかまりのいいモデル。しかし「LIN-Q」ブランドはアメリカPGAツアー向けに開発された、比較的ハードヒッターを想定して設計されたブランド。飛距離性能に加え、方向性を重視した叩けるシャフトを実現しているとのことなので、どこまでつかまり性能があるのだろう?という感じがします。

LIN-Q RED EX

テクノロジー的にはロケットや航空機にも用いられている高強度・高弾性で超低重量の「トレカT1100G」をフルレングスに採用し、ダウンスイングからインパクトまでの横ブレを抑え、方向性を向上しています。

さらに「トレカM40X」を先端に配置し、押し感のある分厚いインパクトを実現。エネルギーを効率的にボールに伝えます。

それらの素材と炭素繊維にナノアロイ技術適用樹脂システムを配合した「Q・Ply Core」をUST Mamiya独自のノウハウで効率よく組み合わせることで、飛距離性能に加え、方向性を重視した叩けるシャフトを実現しています。

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シャフトの性能としては先調子ではなく中調子ということです。50g台がR・S・Xの3フレックス。60g台と70g台はS・Xの2フレックスが用意されています。僕が試打した5Sだと59gでトルクが3.6ということです。5Sでもほぼ60gの重量でトルクも絞ってあるので、なかなかハードな仕上げになっているんだろうな〜ということが分かりますね。

LIN-Q RED EX

コスメは他の「LIN-Q」シリーズと共通でグレーメタリックっぽい色に模様が入っている感じ。そして差し色程度に赤色が使われています。これはこれでシックでいいと思うのですが、もう少し赤色を多めに使って、パッと見てREDとわかる方がいいんじゃないかな〜と思います。

まずは室内で計測しながら打ってみました。ヘッドは自分のキャロウェイ「ELYTE ♦♦♦」ロフト10.5度に挿しています。

室内計測で何発か打ってみて、代表的な数値がこれ。ヘッドスピードが42.7m/s。これは自分的には少しだけ速い感じ。初速も61.9m/sなので速めですね。打ち出し角は16度ということで、いい感じですが僕のいつもの弾道からするとそんなに高くはない。高弾道シャフトって感じではなさそう。

LIN-Q RED EX

スピン量は2837rpmってことなので、ロースピンではなく、ちょうどいい感じのスピン量になっています。飛距離はキャリーで230ヤードですから、僕的にはまあまあ飛んでくれていると思います。何発か打っても画像のようにフェード系の球になりました。赤系なのでもう少しドロー系になるのかなと思いましたが、そうではなかったです。しかし飛距離もしっかり出ているので、つかまったフェードが打てる感じ。無理やりドローを打とうと捕まえると、ほんの少しだけドロー気味の球になりました。しかしフェードヒッターの僕的にはそのくらいが限界でしたね。

予想ではもう少し高弾道でやんわりドローが出ると思っていたので、少しイメージと違いましたが、飛距離性能はまあまあ高そうです。

LIN-Q RED EX

そしてコースでも試打してみました。室内計測とコース試打って少し弾道が変わることもあるのですが、このシャフトの場合はほぼ同じイメージ。中高弾道で少し左に打ち出したボールが軽くフェードしてフェアウェイに戻ってくる感じです。このフェードボールがほぼ毎回出るので、再現性はとても高かったです。

赤系なのでもう少し手元が硬いのかと思いましたが、手元の硬さはほぼ感じず、切り返しではほんの少し真ん中あたりがしなって、意外にタイミングがとりやすかったです。僕は手元が硬いシャフトだと上手くタイミングが合わない時があるのですが、このシャフトはそれがありませんでした。

LIN-Q RED EX

全体的に少し張り感がありますが、ピンピンしているのではなく弾性の高い粘っこい張り感。中間から先端は結構しっかりしていて、先が動く感じは少ないです。ただ、ハーフエイダウンからはまあまあのスピードでヘッドが戻ってきてインパクトしてくれます。しかしそこからヘッドが走る感じは少ない。なので、左に巻いていくような感じがしないので、安心してバンバン叩いていけるように思いました。

スピン量はやはりいい感じなんじゃないかと。ロースピンになるシャフトではなさそう。シャフトの捻れる感じもなく、フェース面の管理もしやすい。ミスヒットしてもシャフトが捩れてしまう感じもありません。

流石に「LIN-Q」シリーズですから、全体的にしっかりしたシャフトではありますが、ガチガチで使えないという感じは全くなし。しっかりしているけど、適度なしなりを感じるので扱いやすいシャフトだと思いました。個人的には赤系という感じがあまりしませんね。

LIN-Q RED EX

左を怖がらずに叩いて行きたいドローヒッターには良さそうだし、僕のように安定してつかまったフェードを打ちたい人にも良さそうです。ただ、シャフトにつかまえてほしいスライサーには向かないと思いました。そういう人は同じUSTマミヤの赤系シャフト「ATTAS RX SUNRISE RED」をお勧めします。

室内とコースで「LIN-Q RED EX」を試打しましたが、やはり「LIN-Q」ブランドだけあって、少ししっかり目のシャフトでした。しかし意外とニュートラルな動きで扱いやすさを感じました。これなら装着するヘッドも選ばないし、意外と多くのゴルファーに合うんじゃないかと。

4月24日発売予定ということなので、気になる人はぜひ試打してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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