カッコ良くて、飛んでやさしいアイアンを使いたい! に応えたアイアン
ツアーモデルのようにシャープでカッコいい見た目のアイアンを使いたい。
さらに飛んで、やさしくて、打感も良ければ、なお最高!
そんな贅沢な欲望を叶えるアイアンを追求した結果、生まれたのがプロギア「PRGR IRONs(プロギアアイアンズ)」シリーズの中で、ストロングロフト設定のぶっ飛び系に分類される「03 アイアン」だ。
前作は2022年に発売され、カッコいいけど飛んでやさしい、と好評を博した。だが、まだまだカッコ良くて飛んでやさしいアイアンにできるはず! と改良を加えられたのが、新しい「プロギア 03 アイアン」だ。
7番アイアンでロフト角26度、ストロングロフト設定は前作同様。大きな変化としては、バックフェースをポケットキャビティから独自のオーバル・キャビティデザインにしたことで、よりアスリートアイアンらしいスッキリとした印象の見た目になったこと。また、そのバックフェースデザインの変更に加え、ヘッド内部のCNCミルド加工による重量配分の最適化によって、前作よりも重心を低く深くなった。
さらに飛び性能向上のためにフェースにも改良が加えられた。トップブレード側にかけて薄肉になるよう設計した「グラデーションフェース設計」によって、フェース上打点での反発性能が上がるとともに低重心化と打感良化にもつながっているという。
いろいろと改良が加えられた新しい「プロギア 03 アイアン」は、どんな飛びを見せてくれるのか。次ページでは、石井良介プロの試打インプレッションを紹介する。
プロギア 03 アイアン
【シャフト】
・Diamana™ M FOR PRGR:S(M-43)、SR(M-40)、R(M-37)、R2(M-35)
・スペックスチールⅢ Ver.2:M-43(S)、M-40(SR)
・N.S.PRO 850GH neo:S
【価格】
5本セット(#7~#9、P、A):14万3000円(税抜:13万円)
単品(#5、#6、G):2万8600円 (税抜:2万6000円)
より詳しい情報はPRGR ウェブサイトで公開中
「前作に比べて、だいぶシャープになりましたね」
新しい「プロギア 03 アイアン」(以下03)の飛びをチェックする前に、まずは見た目の変化について石井プロに聞いてみた。
『だいぶシャープかつスッキリしましたね。カッコ良くてやさしくて飛距離が出るよ! という「03」のコンセプトに、より近いルックスになったんじゃないでしょうか。ソール幅は…実際には前作とあまり変わらないように見えますが、細部のカッティングをかなり変えたことで驚くほどスマートになっちゃいましたね。
昨秋から人気の軟鉄フォージドアイアン系のソール形状にもなっていて、リーディングエッジだけでなく、トレーリングエッジの抜けの良さもイメージできます』(石井)
前作の「03」もぶっ飛び系としてはスマートなルックスだったが、新しい「03」と並べるとボテッとして見えてしまう。ここまでシンプルかつシャープになったのに、前作以上のやさしさは実現できているのだろうか?
『そう思っちゃうくらいシャープになっていますよね。ですが、よくよく見ると高弾道を打てそうなバックフェースですけど。アドレスすると、前作よりもロフトがあるようにも見えますし、打つのが楽しみです』(石井)
新しい「プロギア 03 アイアン」の打球が前作をキャリーで越えてった!
打ち上げ・195ヤード先のピンに向かって新旧「03」比較試打
新しい「プロギア 03 アイアン」の飛びを確かめるべく、実際のコースでフェアウェイからグリーンを狙ってもらった。グリーンに向かって何球もボールを打つのはよろしくないので、グリーンエッジまで約185ヤード、ピンまで約195ヤード、しかも打ち上げという状況から新旧比較をしてもらったのだが……。
試打クラブは7番アイアン、どちらもロフトは26度、シャフトの長さは38インチ。標準のオリジナルカーボンシャフトで、フレックスはM-43(S相当)。
『打ち上げだから、絶対にグリーンまで届かないと思ったんですが、新しい「03」だと届いてしまいましたね(汗) 打ち上げなので、グリーンに届かせるには185ヤードは打たないといけないのですが、新しい「03」は全球ピンに絡んでしまいました。ということは、トータルで195ヤードは飛んでいることになります』(石井)
石井プロの予想では、打ち上げを加味したうえでグリーンエッジまでが約185ヤードなので、新旧どちらもグリーンには届かないということだった。そして、その予想通り、先に打った前作「03」はグリーン手前にキャリーした。そのため、新しい「03」もグリーン手前かエッジ付近にキャリーし、転がってグリーンオンすると思っていた。
『余裕で越えちゃったので驚きましたね。新しい「03」は、前作に比べてより高さが出ます。その分、キャリーが増えて飛ぶようになっています。それから、球が全然ネジれないんです。ネジれないというのは、曲がらない、風に強いという意味です。とても安定感のある高弾道ボールですね。だから、写真の通り全球ピンに絡んでいますよね。グリーンが痛むとまずいので6球に留めましたが、そのうち2球は飛ばすように打ったのですが、グリーン奥まで届いてしまいました。
ヘッドスピード40m/s前後でも7番アイアンでキャリー160、トータル165〜170ヤードは打てるでしょう。スピンは少し減るかもしれませんが、高さが出るのでグリーンを狙うことはできます。狙える、ぶっとび系ということですね!』
そのほかに新旧の差は、どんなところにあるのだろう?
『ソールですね。抜け感は新しい「03」の方が良いです。前作のほうがターフが深くなりましたが、新しい「03」はインパクト後にスッと抜ける感じがあります。トレーリングエッジも削って、ダブルカットソールにした効果です。それから、打感は弾き系のそれなのですが、その中にやわらかさが感じられて心地良い。同じコンセプトで開発されたアイアンなのに、より洗練されたことが伝わってきます』(石井)
では、次は新旧の違いを室内でのデータ測定結果でもご覧いただこう。
NEW プロギア 03 アイアン(#7)測定結果
前作 プロギア 03 アイアン(#7)測定結果
『新旧をそれぞれ5球ずつのデータを抽出しました。新しい「03」は縦距離のブレが前作に比べて少ないことがわかると思います。それから、飛距離が出るわりにバックスピンがしっかり入ります。飛ぶだけでなく、高弾道で止まる球が打てると言うことが、測定でもわかる結果になりました』(石井)
さて、新しい「プロギア 03 アイアン」の飛距離性能については、よくわかった。だが、他にも注目すべき点があると、石井プロは言う。
ぶっ飛び系には“10番アイアン”が必要。だから「プロギア 03 アイアン」にはGWがある
「プロギア 03 アイアン」は#5〜9、PW、AW、GWの8本がラインナップされている。ぶっ飛び系のロフト設定なので、PWが39度。となると、多くのゴルファーが所持している50〜58度のウェッジとは11度近いロフト差がある。これでは、番手間の距離差が大きすぎる! という問題を43.5度のAWと48度のGWが解決してくれるというわけだ。
『ゴルファーのニーズに応えた形での番手ラインナップになっていますよね。人によってはAWの後に50もしくは52度、そして56度というウェッジセッティングでもいいでしょう。ですが、けっこう多くの人が、48度を欲しがると思います。ドライバーのヘッドスピードが40m/sくらいだと、GW・48度は100ヤードくらいを打つ番手になると思います。その距離をシンプルに何も考えずにフルショットできる番手があれば、ゴルフがひとつ簡単になりますからね』(石井)
『それから、PW・AW・GWがほんのりアイアン形状なのもいいですよね。100ヤードまではフルショットをするので、ロフトが48〜50度の番手はアイアン形状のほうが打ちやすいです。それに、ウェッジはマッスルバックですが、「03」のPW・AW・GWはアイアン形状なのでキャビティバックです。ということは、芯が広いってことです。だから、ミスを減らすことができるでしょうね。
それと、48度のGWはグリーン周りからのアプローチでも活躍してくれます。SWだとチャックリしちゃう人も、48度ならチャックリせずに転がしやすいんですよ』(石井)
さて、この辺りで「プロギア 03 アイアン」の試打感を総括してもらおう。
『カッコいいツアーアイアンを使いたいと思っても、練習時間を豊富に作れないアマチュアゴルファーには難しいですよね。だったら、見た目がカッコよくて、距離も出て、高さもすごい出るプロギア 03 アイアンみたいなアイアンを使えばいいんです。飛んで上がっては、クラブがしてくれるので、使い手は良いスイングをしようと考えればいいだけ。ゴルフをエンジョイするなら、プロギア 03 アイアンのようなアイアンを選ぶべきです』(石井)
石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。




