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「前澤杯」がいよいよ開幕! 10日で3億円集めた前代未聞のプロアマはどうだった?

2025/04/23 ゴルフサプリ編集部

10日間に及ぶプロアマ戦が終わり、いよいよ本戦。選手たちはどう感じた?(撮影/森伊知郎)

日本男子ツアー「前澤杯」は24日から千葉県のMZ GOLF CLUBで開催される。開幕を翌日に控えた23日は、前代未聞の10日間に渡って行われたプロアマの“最終日”。取材に応じた石川遼は「引き締まる思いです」と語った。

石川遼はプロアマ戦トータル7ラウンド!!

日本ツアー開幕戦の「東建ホームメイトカップ」が終わった翌日には早くもMZ GCに入った石川遼は10日間でなんと7回プロアマに参加。「コースの状態も染み付いた状態で明日(初日)を迎えることができるので、スコアメーク的にはプラスに働きそうです」と話していました。

「前澤杯」のプロアマは1組(3人まで)の「プレー権」が100万円で発売され、さらに誰と回るかの“指名料”をオークションで入札するという形式でした。

10日間のプロアマでは約3億3000万円を集め、ここから運営費を引いた2億円が大会の賞金総額となりました(優勝賞金は4000万円)。

目標の賞金総額4億円には届かなかったものの、2億円は今シーズンの日本男子ツアーで3位タイの高額賞金です。
通常の大会からスポンサー企業が出しているのを、いわば選手たちが全部自分たちで“稼いだ”といえるだけに「引き締まる思いですね」と石川は話しました。

「一番人気」の石川遼はプロアマで7ラウンドした。(撮影/森伊知郎)

「数値化」された自身の価値を高めるきっかけになる

誰がいくらで落札されたのかは公表されていませんが、本人たちには金額が知らされているようでプロゴルファーとしての「自分の価値」が数値化された、といえます。
このことによって「やり方は人それぞれだけど、選手が自分の価値を高めるにはどうすればいいのか考えるきっかけにはなったと思います」と石川は言います。

来年以降も同様の形式で行われる場合に、どうすれば高い値段をつけてもらえるのか。
そうでなくても多くの人に知ってもらい、価値を高めるにはどうすればいいのかを考えるようになるはず、というわけです。

選手もアマチュアも充実したラウンドができた

そのプロアマは、他の多くのトーナメントで採用されている「ベストボールでのチーム戦形式」ではなく、スコアの集計はありませんでした。

一般的なプロアマはプロとアマチュア3人が「チーム」となり、各ホールでは全員がティショットを打ちます。
2打目以降はその中の「ベストボール」を選択して全員が同じ場所から打つことを繰り返し、18ホールでのスコアで順位を付けて、ラウンド後のパーティで表彰します。

全てのトーナメントがこの形式ではありませんが、一般ゴルファーのコンペ同様に順位をつけるのがほとんどです。
プロとしては少しでもいい成績になって一緒に回るアマチュアに気分良く帰ってほしいですから、ある程度スコアを作ることを意識せざるを得ません。

それがない、ということでアマチュアから「こういうショットを見せてもらえませんか」とリクエストされれば気軽に応じつつ、「ここは、こんなショットをやってみますね」とプロならではの技を披露しつつ、本番の様々な状況を想定して練習を兼ねることもできたようです。

また「選手との時間をより充実させたいので」と各組に付く「ラウンドガール」を辞退して、お目当ての選手と3人だけで一日を過ごした夫婦も。

石川とプレーした人の中には、2007年に高校1年でツアー優勝して一躍「ハニカミ王子」となった頃から応援しているという18年来の熱烈なファンもいたそうです。

プロアマに出るのはスポンサー企業の関係者、というこれまでのスタイルではあり得なかった経験を選手もアマチュアもすることができました。

いよいよ24日から始まる本戦には菅沼菜々と寺西飛香留の2人の女子プロも参戦。4日間予選カットなしで行われる大会でも「これまでになかった」すごいことが起こるかもしれませんね。

(文/森伊知郎)

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