カラダを回して飛ばせっていうけど、どこを回せばいいの? オジサンゴルファーは「お腹の回転」を意識しましょう!
オジサンだって、まだまだ飛ばせる! 【人気コーチ・大西翔太のカラダにやさしいドライバーレッスン!】

シニア世代のゴルファーたちに、大西翔太コーチがドライバーの飛ばしをレッスンするシリーズ。第3回はカラダが硬くなってきたオジサンゴルファーでもスムーズに回転できるようになるポイントをレクチャーする。意識する部位によって回転のイメージが大きく変わるから不思議…。
構成/三代 崇 写真/小林 司 協力/千葉カントリークラブ梅郷コース
お腹を回すイメージがオススメ。肩と腰の回転角度が大きくなって飛ばせる!
腰を動かさないで肩だけを回して深い捻転を作ろうとするのは無理がある
飛ばすにはカラダをしっかり回転することが大事なのはわかっている。でも、カラダのどこ?といわれたら、よくわからない。肩? 胸? 腰? それともおヘソ? だからカラダの全部が回ってしまう。どこを回そうと思えば捻転ができるかを教えて。これもオジサンゴルファーたちにとても多いご質問です。
カラダというと胴体の全部を表しますから、カラダのどこかというと曖昧ですよね。レッスン的にはトップの回転角度は肩が90度、腰は45度といわれていますが、それは考えなくていいと思います。
肩ばかりに意識が行くとカラダが硬くなって回転しづらくなったと感じている人にとっては窮屈でしかないでしょう。とくにバックスイングで深い捻転を作ろうとして、腰の回転を抑えて肩だけを頑張って回そうとするのは無理があります。

ゴルファーの感覚は人それぞれですから、カラダのどこに意識を持っていけばスムーズに回転しやすいか。それを自分で感じ取るのが一番です。
左肩を回そうと思うと苦痛を感じるけど、右肩を後ろに引っ張るイメージなら回転しやすい人もいますし、背中を目標に向けるつもりで上体を右に90度回すのがしっくりくるという人もいます。


グリップエンドをお腹につけて素振りすれば、「お腹の回転」を体感できる
カラダを効率よく回転し、飛ばしのパワーに転換するには体幹部の回転をイメージ化するのがいいと思います。
これを体感するにはグリップエンドがお腹につくまでクラブを短く持ち、腰や胸くらいの高さでスイングする素振り練習がオススメです。
「体幹部=お腹」と置きかえて考えてください。お腹でなく胸でも構いません。お腹も胸も肩と腰のちょうど中間の部位ですから、肩や腰のスムーズな回転を促す効果があります。

両腕とクラブをカラダの真正面にセットしてアドレスの体勢を作ったら、お腹を右に90度回すつもりでバックスイング。次にそのポジションからお腹が目標を向くまで180度左に回転してフォロースルーへと導いていきます。
この素振りを繰り返すとカラダの正しい回転のイメージがつかめてきます。両腕とクラブをカラダの真正面にキープしたまま、お腹を左右に回転する。これならカラダが硬くなってきたオジサンゴルファーたちもすぐにできるでしょう。



バックスイングで右ヒザや腰がスエーしたり、ダウンスイング以降で左ヒザや腰が目標方向に流れたりさえしなければ腰を無理に止めたままにしなくて構いません。アドレスのスタンスの幅の中でカラダをラクに回せばOKです。
お腹を回す意識によってバックスイングの回転量が増えれば飛ばしのパワーがたまりますし、フィニッシュまでクラブを振り抜けて気持ちよく飛ばせるようになりますよ。


大西翔太
おにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。

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