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オジサンたちも簡単に飛ばせるコツはやっぱりこれ! 耳タコだけど「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」!

【オジサンでも飛ばせるドライバーレッスン!】 人気コーチ・大西翔太がわかりやすくレクチャー|筋トレ不要の飛距離アップ法

2025/04/15 ゴルフサプリ編集部

大西翔太

年齢とともにドライバーの飛距離が落ちてきた。だけどゴルフを心底楽しむために気持ちよく飛ばしたい! そう願うオジサンゴルファーたちに大西翔太コーチが手助けアドバイス。第10回はオジサンでも効率よく飛ばせるポイントをお届けしよう。「ヘッド・ビハインド・ザ・ボールが飛ばしに効くんですよ!」と大西翔太コーチ。

構成/三代 崇 写真/中野義昌 協力/船橋カントリークラブ

首を我慢しなくても上体を右に傾けておけば勝手にできる!

突っ込み打ちではクラブの遠心力を活かせず、飛距離ダウンにつながる

年齢を重ねてくると自分のイメージと実際の動きとのズレが次第に大きくなりやすいもので、スイングを動画で撮影して見てもらうと「えっ、こんなスイングをしていたの?」と驚かれることがよくあります。

カラダが硬くなってきてバックスイングの捻転が浅くなりやすいこともありますが、真っすぐ飛ばしたい意識からかボールに当てに行こうとして頭が目標側に流れて、フィニッシュでもカラダが突っ込んだようなフォームになっている方が多いのです。

ボールにちゃんと当てようとして頭が目標側に流れるのはNG。
ボールにちゃんと当てようとして頭が目標側に流れるのはNG。

何よりもインパクトで頭がボールよりも前に出てしまうのは絶対によくありません。カラダの軸が左右にブレて回転が歪み、スイング軌道が安定しない。ミート率が低下するだけではなく、クラブヘッドの遠心力をまったく活かせない。飛ばないし、曲がり幅が大きくなってしまうからです。

そこで皆さんに意識してもらいたいのが「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」です。インパクトまで頭の位置をアドレスの位置に、つまりボールよりも後方にキープすることは、ドライバーの飛ばしにかなり重要なポイントです。

頭をボールの後方(自分から見て右側)にキープすることが飛ばしの絶対条件。
頭をボールの後方(自分から見て右側)にキープすることが飛ばしの絶対条件。

頭が動かないように左手で左頬を抑えて、右手でクラブを持って素振りするとヘッド・ビハインド・ザ・ボールの感覚がよくわかります。

ダウンスイングからインパクトにかけて左半身が伸びて顔が早く目標を向いてしまうケースも、この素振りをすると正しい動きのイメージがつかめます。

左手で左頬を抑えて右手素振りし、頭の位置をキープする感覚をつかもう。
左手で左頬を抑えて右手素振りし、頭の位置をキープする感覚をつかもう。

アドレスの右傾きの角度をキープ。インパクトで無理なく頭を残せるようになる

ヘッド・ビハインド・ザ・ボールは経験の長いゴルファーなら何度も耳にしたことがあるはずです。そのくらい基本中の基本なのにできていないのはカラダの回転のイメージを間違えているからです。

直立の姿勢で肩を回すなら横回転で構いません。ところがアドレスでは前傾姿勢を作るため、肩を横に回転するのはNGとなります。

試しに前傾姿勢になって胸の前にクラブを水平に当てて、肩を左右に回してみてください。お腹や胸を左右に回転するという意識でもOKです。

アドレスの前傾軸に対してカラダを直角に回すのですから肩は斜め回転となり、左右のワキ腹の伸縮が感じられるでしょう。バックスイングでは右ワキ腹が伸びて左ワキ腹が縮む。そしてダウンスイング以降は右ワキ腹が縮んで左ワキ腹が伸びます。

これを側屈とかサイドベンドといいますが、スイング軸を一定にキープしてカラダが正しく回転し、ヘッド・ビハインド・ザ・ボールを実行するための絶対要素です。

ダウンスイングからフォロースルーにかけて肩を横に回そうとすると側屈ができず、頭が目標側に流れてしまいます。

前傾角度をキープしてカラダを右に回せば右ワキ腹が伸びて左ワキ腹が縮む感覚となる。
前傾角度をキープしてカラダを右に回せば右ワキ腹が伸びて左ワキ腹が縮む感覚となる。
ダウンスイング以降の回転では右ワキ腹が縮んで左ワキ腹が伸びてくる。
ダウンスイング以降の回転では右ワキ腹が縮んで左ワキ腹が伸びてくる。
肩を真横に回す意識では側屈が起こらず、頭が左側に流れてしまう。
肩を真横に回す意識では側屈が起こらず、頭が左側に流れてしまう。

だけどカラダが硬くなってくると頭を残してスイングするなんて首が痛くなってしまいそう。そんな風に思うのでしたら、アドレスで少し右に傾けた体勢をインパクトまでキープする意識を持つのがいいと思います。

クラブをインサイドから適正の角度で振り下ろし、イン・トゥ・インの軌道でボールを打ち抜くには重心を少し右に残しておくイメージが必要です。

カラダを左に回転してクラブを左に振っていくから体重は左足に移動するけれども右足にも体重を残し気味にし、上体を軽く右に傾けた体勢でインパクトを迎えるようにするのです。

アドレスの姿勢と同様、上体を右に傾けたままにしておけば頭の位置をキープできる。
アドレスの姿勢と同様、上体を右に傾けたままにしておけば頭の位置をキープできる。

右ワキ腹を少し縮める感覚の側屈を取り入れて、上体を軽く傾けておくだけなら簡単でしょう。

頭がボールの前に出ることがないし、クラブヘッドの遠心力をフルに活用でき、効率のいい加速をしてくれる。ボールをアッパーブローにとらえやすく、いい角度で飛んでいくから飛距離も当然アップします。

ヘッド・ビハインド・ザ・ボールさえできていれば、頭を残そうと首を無理に我慢しなくてもいいのです。カラダの回転と連動して顔を目標側に向けて、フィニッシュまで気持ちよく振り抜きましょう。

右ワキ腹を少し縮めておくだけでアッパーブローにとらえやすくなり、飛距離がアップする。
右ワキ腹を少し縮めておくだけでアッパーブローにとらえやすくなり、飛距離がアップする。
おおにし・しょうた

大西翔太
おおにし・しょうた

1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、24年は安田祐香のメンタルコーチとして初優勝に貢献。女子プロの大西茜は実妹。

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