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雨の日のゴルフでも上手にスコアをまとめる方法。ランが出なくなるということはキャリーが必要?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第78回

2025/05/28 ゴルフサプリ編集部

雨,ゴルフ,レインウェア

地球温暖化の影響か、年ごとに季節がどんどん前倒しになっています。いまやゴルフに最高の初夏のシーズンはほぼなくなり、もはや梅雨の様相。そこで早めに雨の日のゴルフについてお話ししたいと思います。

雨が止んでもすぐにレインウェアを脱いではいけない

スタート時に雨が降っていたらレインウェアを着てティオフすることになることが多いでしょう。レインウェアを着てスイングした場合、スイングスピードは1m/s程度落ちます。また、飛球に雨が降り注ぎ、着弾後もランが出ないので飛びません。雨量が多ければランはゼロになり、トータルで30~40ヤード通常より飛距離をロスすることになります。

ランが出ないのはティショットだけではありませんから、グリーンを狙う時はピンデッドに打ちます。雨量にもよりますがグリーンは止まりやすくなるので、バンカー越えや池越えのショットでもアグレッシブにピンを狙っていく感じなります。

その場合、滞空時間が長いショットほど雨風の影響を受けますから低めの球を打つ。もっともこれは、グリーンを狙う時に限らず全てのショットに言えること。カジュアルウォーターの救済が受けられないところでは薄めに打つこともあります。

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あえて雨ゴルフのいいところを挙げるなら、グリーンが止まることと、バンカーショットが打ちやすいこと。特に砂がサラサラの軟らかいバンカーは、砂が適度に締まるので飛びます。いいかどうかは人によりけりで、なおかつグリーンのコンディションにもよりますが、パットのラインは浅く読むかもしれません。スピードが落ちるぶん強めに打ちますからね。

今は高性能のレインウェアがたくさん出ていますが、多かれ少なかれ嵩張って動きづらくなるし、スイング時にはシャカシャカ音も気になります。そのため雨が止むやいなや、すかさずレインウェアを脱ぐ人が大多数だと思いますが、これは危険。止んでもすぐ脱いじゃダメです。

なぜなら、スイングの感覚が変わるからです。どんなゴルファーもレインウェアを着たら、着た状態でスイングのタイミングを作っていますから、まず例外なく動きが緩やかになっています。鈍くなっていると言った方が適切かもしれません。そこでいきなり脱ぐとスイスイ動けてスコーンとヒッカケたりする。こんなことを体験しているので、僕はちょっとだけ我慢して着続けるようにしています。

もちろん気にする人としない人がいますが、僕は結果が変わっちゃうタイプなので、脱いだら入念に素振りをしないと本来のスイングができません。みなさんの中にも僕のようなタイプがいて、それに気づいてない人も多いかもしれないので気にしてみてください。

雨の方が調子がいいんだ! と思い込んでみては?

グローブやグリップが濡れた状態のまま打たないことも大事です。とはいえ限界はあるので、僕はコンビニやスーパーのレジ袋に、乾いたグローブをしこたま入れておき、ちょっとでも濡れて嫌だなと思ったらすぐに変えます。入れておくのは練習で使ってちょっと穴が空いたり、黒ずんだものがほとんど。雨対策用にストックしています。最近は多少濡れた方が滑らない素材のグローブもあるので、そういうのも使っています。

グリップが濡れないようにするには気をつけるしかありません。移動する時はヘッド側を下にして傘の柄と一緒に持つ。使わないクラブは地面に直接置かず、広げて置いた傘の下に立て掛ける。タオルも持ち歩いた方がいいですね。面倒だし、そこまで気が回らない、という人もいると思いますが、そうすることが結果的にミスをなくすことにもつながるので、できることから習慣化してみてください。

僕も雨は嫌です。でも、マインドコントロールじゃないですが「雨の方が調子がいいんだ」と思ってプレーするように心がけています。実際、そう言っているだけで調子がよくなってくるもの。雨だからって下を向かずにゴルフを楽しみましょう!

石井良介

石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。

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