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初日74と出遅れの松山英樹 巻き返しへのカギは?【全米オープン・第1R】

アメリカPGAツアーのメジャー「全米オープン」初日(12日=日本時間13日、ペンシルベニア州オークモントCC)、松山英樹は1バーディー、5ボギーの4オーバーで62位だった。74(パー70)のスコアは、やはりオークモントで開催されて予選落ちした2016年大会の第1ラウンドと同じ。2日目の巻き返しには何が必要となるのか。
写真/全米オープン公式
苦戦したティショット。フェアウェイキープ率は50%
「上手くいかなかった」と松山は初日のプレーを振り返りました。
そのスタッツを見てみると、フェアウェイキープ率は50%で70位。
全選手の平均が51%だったので、極端に悪いわけではありませんが、ティショットのスコアへの貢献度を示す「ストロークゲインド・オフ・ザ・ティー」では112位となっており、ティショットで苦戦しているのがわかります。

9年前のオークモントでは74、78で予選落ち 同じ轍を踏まないためには
9年前は第2ラウンドで二つのダブルボギーを叩くなどして78で予選落ちの結果に終わりました。同じ轍を踏まないために何が大切なのか、というと、やはりまずはティショットでフェアウェイをキープすることです。
こう書くと、当たり前だろ! と言われそうですが、「全米オープン」だからこそとても大事なのです。
フェアウェイを外すということは、2打目はラフから打つことになります。
配信の映像などで見ているかもしれませんが、足首もすっぽり埋まる長さの洋芝のラフは抵抗が半端なものではありません。
アイアンやウェッジなど「鉄の塊」のヘッドで草(芝)を“刈っている”にも関わらず、骨にも衝撃が伝わる、の表現がオーバーでないぐらいです。そんな渾身の力でスイングして、次はアプローチかパットですから。ゴルフの中で最も繊細なフィーリングが必要になります。それを数分のインターバルで繰り返していたら、ダメージ? も蓄積されて、ショートゲームへの影響も免れません。

ラフで渾身のスイング→繊細なショートゲームを繰り返していると…
日照時間が長く、夏の暑さで枯れてしまうまでなってないこの時期は、芝生はとても元気なので、より抵抗も大きくなります。
松山の初日の5ボギーは、パー4が3回でパー3が2回でした。
14番パー4(インスタート)の2打目は残り155ヤードから進んだのは63ヤード。
18番パー4では残り222ヤードから芝の抵抗に備えてフェアウェイウッドをかなり短く持って打ったにも関わらず、ボールは全く上がらずピンから61ヤードもショート。
これには思わず苦笑いしたほどでした。
パー4でのボギーのもう一つは7番で、ティショットはバンカーでした。
バーディーだった4番パー5は2打目と3打目がいずれもフェアウェイから。
ティショットがフェアウェイを捉えたホールではボギーを打っておらず、外したホールとの差が表れています。

優勝スコアが過去50年でワーストだったことも! オークモントCCは屈指の難コース
「全米オープン」開催コースの中でも屈指の難易度と言われるオークモントCCで前回開催された2016年の優勝スコアはダスティン・ジョンソンの4アンダー。
3打差の2位タイを含めて、4日間通算アンダーで回ったのはわずか4人でした。
その前の2007年は、アンヘル・カブレラの優勝スコアが5オーバー!
これは前年のジェフ・オギルビーと合わせて過去50年の「全米オープン」で、対パーでは最もスコアが悪いものとなっています。
それだけに松山も2日目以降フェアウェイを捉える回数を増やしていけば、まだチャンスはあるはず。巻き返しに期待したいところです。
(文/森伊知郎)


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