ピン i240 はどんなアイアン? 今季3勝の佐久間朱莉を支えた最新・勝負ギアを解説

今季3勝と絶好調の佐久間朱莉は、どんなクラブで優勝を重ねてきたのかに注目してみよう。特に気になるのが、3勝目を挙げた「アース・モンダミンカップ」で急遽バッグインしたピンの最新アイアン「i240」。そして、ここまで平均パット数1位(1.7504)というスタッツを支える愛用パター「スコッツデール DS72」。佐久間本人のコメントと石井良介のコメントで佐久間の優勝ギアを解説する。
「i240は楽に高さが出せて、ミスが大きなミスになりにくい!」(佐久間朱莉)

さて、まずは「アース・モンダミンカップ」でブループリントSの6番に代わって、投入されたi240アイアンについて語っていこう。
佐久間はブループリントSの6番を抜いてi240の6番を入れたことについて、このように語っている。
「i240はブループリントSに比べて楽に高さが出て、ミスヒットが大きなミスにならないところが気に入っています。見た目もカッコよくて違和感なくスイッチできました」
シャープでコンパクトなヘッドのブループリントSを、佐久間は6番〜PWまで入れている。i240は、その中に加えてもまったく違和感がないシャープな見た目ということだ。ロフトはブループリントSが29.5度(#6)、i240は28度(#6)なので、ロフトの差が小さかったことも入れ替えしやすかった。
では、次はいち早く試打検証を済ませていた石井良介にi240 アイアンの印象を語ってもらう。

佐久間朱莉が未発表モデル「i240」で逆転勝利! “全英仕様”のクラブでつかんだツアー3勝目
「アース・モンダミンカップ」最終日(29日、千葉・カメリアヒルズCC)は、1打差の2位から出た佐久間朱莉が4バーディー、...
「i240はこれからゴルフを始めたい人が使ってもいいと思う」(石井良介)

「i240は薄めでもトゥでも、少々芯を外したくらいでは飛距離も高さも変わらないですね。佐久間選手が言うように、シャープでコンパクトなヘッドながら、ミスが大きなミスになりにくい寛容性を備えています。
i230と同じヘッド長ということですが、i240のほうがコンパクトに見えます。これはほんの少しトップブレードが厚くなったことと、フェースの溝がi230の18本から5本減って13本になったからですね。この溝の本数が、実際のヘッドサイズよりもヘッドを大きく見せてくれるので、安心感を得られるゴルファーは多いでしょう」(石井良介)
石井がi230との違いを最も感じたのは打球音。
「弾いているわけじゃないし、カキーンと硬いわけでもないのに、音がしっかりと出る。どちらかといえば、パシーン、という柔らかい音。これがとても心地良いです」

「i230よりも寛容性が増しているので、上はプロゴルファーから下は100切りゴルファーまで使えます。7番アイアンでロフトが31.5度という設定も絶妙で、やっぱり少し飛んでくれたほうが良いですからね。
やさしくてカッコいいアイアンを求めている人には、i240はちょうどいいアイアンだと思います」
それでは、次は佐久間朱莉の愛用パターについて、本人のコメントと石井良介の解説を聞いてみよう。
『すぅーーーーっという転がりが好みです』(佐久間朱莉)
次のページ