内田ことこ の初優勝パターは イ・ボミのエースパターと同じだった!
13年前に発売されたオデッセイの名器

北海道出身の内田ことこが地元の大会でプロ初優勝。実家から優勝したコースまでは車で約1時間の距離だった。
プロ5年目の22歳、内田ことこが「ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ」でプロ初優勝を達成。そのセッティングを調べると、エースパターは全盛期のイ・ボミが使っていたのと同じモデルだった。
3年前にパターを変えてから平均パット数が右肩上がり
初日から4日間トップを守り、2位に6打差をつける圧勝でプロ初優勝を飾った内田ことこ。最終日最終ホールでは約6メートルのバーディパットを決めましたが、その手に握られていたエースパターがオデッセイの『ホワイト・ライズ ♯1SH』だった。4日間の平均パット数は27.75で、とくに初日と4日目に26パットと安定したパッティングでスコアを伸ばしたことが優勝につながった。
『ホワイト・ライズ ♯1SH』は2012年に発売された日本専用モデルのオデッセイだが、一躍有名になったのは2015、2016年に日本ツアーで賞金女王になったイ・ボミが使っていたからだ。当時は中古ショップで定価を超える金額で売買されるようになり、キャロウェイゴルフが2016年11月に復刻版として再販するほど注目度が高かった。
形状はオーソドックスなブレード型だが、ソールに真鍮ウェイトを搭載していることで超低重心設計になっている。オフセンターヒットでもボールが順回転しやすいことで、女子プロからの評価が高かった。インサートは定番のホワイト・ホットインサートだった。
一番の特徴はオデッセイ独自の「ハイデフライナーアライメント」。幅広の白地の面に赤い3本線が入っている。当時のイ・ボミは本誌の取材で「構えたときに3本の線があって、エイムをとりやすい」と語っていた。

平均パット数が31位→16位→7位
プロ5年目の内田ことこはこれまでオデッセイの『ホワイトホットOGシリーズ』などを使っていたが、このパターを使い始めたのは2023年シーズン途中から。その後から平均パット数が向上。平均パット数を調べると2023年は31位(1.8013)、2024年は16位(1.7793)、そして2025 年は7位(1.7776)と右肩上がりで良くなっていた。
10年以上前の名器を武器に内田ことこはさらに優勝回数を重ねていきそうだ。
ちなみに今年の女子ツアーの優勝パターは先週までオデッセイとピンが6勝ずつで並んでいたが、内田の優勝によってオデッセイが7勝、ピンが6勝という状況になった。それ以外ではテーラーメイドが2勝、スコッティ・キャメロンが2勝している。

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