スタートホールのうまい切り抜け方! 朝イチのショットは 〇〇スイングでしょ!
取材の合間に編集担当やカメラマンが、スイングの悩みやプレー、クラブ選びをプロに聞いていることがある。今回はスタートホールで大叩き防止法について。
サプリ:スタートホールでいきなりダボとかトリだとがっかりして、楽しさ半減なんですけど、結構あるあるなんですよ。
高橋:スタートホールはプロでも緊張するからね。
サプリ:えっ! プロでも緊張するんですか?
高橋 :当たり前でしょ。プロだって試合のスタートホールのティショットでいきなりOBを打ったら「あっ! 終わった」って気分になっちゃいますよ。
サプリ:ですよね~。どうすればスタートホールを無難に切り抜けられるのか教えてください。
高橋:クラブを短く握って、6割スイングで安全運転! コレです。
サプリ:急に6割スイングで打てと言われても、普段やっていないし、逆にミスが出そうな気がします。
高橋:それが問題なんですよ。
サプリ:えっ? それって、どれ?
高橋:6割くらいの力感で、方向とミート率を重視して打つ練習をしていないでしょ。アマチュアゴルファーの多くが、そういった練習をしていないと思いますけど。これがスイングの土台と言うか基礎部分なので、6割スイングなら滅多なことでは大きなミスが出ないと思えるまでは6割スイングを練習して欲しいです。
サプリ:それだと飛ばなくなっちゃいますよね。
高橋:その感覚も問題なんです。6割スイングでも飛距離はフルスイングの9割近く飛びます。ドライバーの平均飛距離が230ヤードなら、6割スイングでも200ヤードくらいは飛びます。
高橋:力感を落としたスイングと、フルスイングのヘッドスピードを比較するとわかりますが、芯に当てようとしていると、軽く振っても意外にヘッドスピードは落ちないんですよ。
サプリ:ヘッドスピードを上げるのも大変だけど、下げるのも大変ってことですか?
高橋:力を入れなくても意外とヘッドピードは出ちゃいます。普段40m/sの人でも上手くボールに当てられるのは36m/sくらいだと思います。それ以上ヘッドスピードを落とすと逆に芯に当てて真っすぐ飛ばすのが難しくなっちゃう。
サプリ:ヘッドスピードが4m/s落ちたとして、ミート率が1.4だったら、ボール初速は5.6m/s落ちるはずだから、飛距離の低下は28ヤードくらいですね。確かに、230ヤードが202ヤードで収まる計算だ。
高橋:さすがに詳しいね。その通りです。
サプリ:スタートホールは6割スイングでティショットすればOKってことですね。
高橋:それだと50点
サプリ:なんで?
高橋:ティショットが安全運転でも、セカンドショットをフルスイングしたら、そこで、大きなミスショットが出る可能性が高くなるでしょ。だから、スタートホールはずっと6割スイングで通して、2ホール目、3ホール目と徐々にアクセルを踏むのが正解です。
サプリ:クルマの燃費運転と一緒で、急加速は禁物。少しずつ速度を上げるってことですね。
高橋:その通り! 6割スイングの安全運転で事故を無くしましょう! クルマの運転と言えば、別に意味でアマチュアに多い症状があるんだけど、それは、次の機会に紹介しますね。
解説/高橋良明(たかはし・よしあき)
1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。
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