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ドライバーからウェッジまでスコアにつながるシャフト選びが知りたい!【ダグ三瓶】

2025/09/07 ゴルフサプリ編集部

ドライバーのシャフトは硬い方が良い?

ティショットで主に使うクラブであり、セッティングの中では一番飛ぶクラブになっています。つまり、簡単に言えば、一番ヘッドスピードが出るクラブと考えていただければと思います。そして、やはり飛距離は武器になりますので、どうしても、もっと飛ばしたい、と考えているクラブでもあると思います。もちろん、飛距離が伸びれば有利ですし、1ヤードでも前に!というはわかりますが、ここでは、確実にスコアアップするためのドライバーのシャフトの考え方、セット内でのセッティングの仕方をご提案したいと考えています。

話を戻しまして、ヘッドスピードが一番出るクラブと言う位置づけから、シャフトを考えてみましょう。単純に言えば、ヘッドスピードが速い人には、硬いシャフトをお勧めするのが一般的でしょう。
ということは、ドライバーにはセット内で一番硬いシャフトを入れるのが良いのではないでしょうか?

そう、だから、ドライバーにはXを入れているんですよ! という方もお見かけしますが、実はこれだけでは、ドライバーがセット内で一番硬いシャフトにはなりません!

番手が違えば、フレックスだけでは本当の硬さがわからない……

例えば、ドライバーに60g台のX、FWに70g台のSみたいなセッティングはよく見かけますよね? フレックスだけ見れば、ドライバーの方が硬いと考えがちですが、ここで長さのことを考慮しなければなりません。
ドライバーは、平均で45インチ強、一番長いFWで3Wだと、43インチ前後の方が多いでしょうか?
この長さの差によって、実は、ドライバーをX、FWにSを入れても、ドライバーのほうが硬いとはいえないのです。
一般的に、半インチの差で、0.5~1フレックス変わると言われていますので、2インチも変わると、少なくとも2フレックス(もしくはそれ以上)は硬くなりやすいです。
つまり、同じ条件で計測をした場合には、まだ43インチの3Wの方が硬い、となることがわかっていただけるでしょうか?

ということは、ドライバーをセット内で一番硬くするにはどうしたらよいか? となると、かなり硬くしなければならないことをご理解いただけると思います。どのくらいか?は以下のことをさらに考慮していく必要があります。

セット内で一番シャフトが硬いクラブは?

この考え方でいくと、現状のセッティングで、シャフトが一番硬いクラブは何でしょう?
それは、長さが一番短いものですから、ウェッジやパターということになっていきます。
ウェッジは35インチくらい、パターは34インチくらいですから、もし、ドライバーと同じシャフトを入れたとしても、ドライバーのフレックスからは想像もつかないくらい硬いシャフトになっていると考えても良いでしょう。

ですが、ちょっと待ってください!
ウェッジやパターでシャフトが硬いな~、と思ったことはあまりないかと思います。それはなぜでしょう?それはやはり重さが効いているからでしょう。セットの中で、ヘッドが一番重いのが、サンドウェッジやパターでしょう。

なので、一概にシャフトの硬さだけで振り感がそろうとは言い切れないでしょう。この振り重さも加味した上で、ドライバーが一番硬く感じるセッティングを目指すのがよいと考えてみてください。

ウェッジはシャフトが硬いがヘッドも重いので……

柔らかいシャフトのメリット

では、なぜ、ヘッドスピードが遅い人が柔らかいシャフトにするのでしょう?
一般的にヘッドスピードが上がりやすいから、と言われる方が多いですが、果たしてそうでしょうか?上述しましたように、柔らかいシャフトに対して、人はゆっくり振ろうとしますし、タイミングを合わせなくてはいけないので、シャフトに合わせる動きになるでしょう。
そうなると、ヘッドスピードがその人持つポテンシャルよりも低くなりやすいと考えるのが妥当だと思います。
それなのに、なぜ一般的にはヘッドスピードが遅い人はシャフトを柔らかくするとよい、言われてきたのでしょう。実は、柔らかいシャフトにすることによって、球の上りが補助されることだと考えています
ヘッドスピードが遅いと、球が上がりきらない人が多いです。そのためロフト角を寝かす人も多いでしょう。高弾道を目指し、キチンとキャリーを出して飛距離を損なわないために、シャフトを柔らかくしていった、と考えています。

つまり、ヘッドスピードが遅い人は、シャフトを柔らかくすることで球が上がり、それなりに飛ぶようになりますよ! というものだったのが、ヘッドスピードが遅い人がシャフトを柔らかくすると飛ぶようになる、に極端にとらえられるようになったのではないか?と考えています。

しかも、おそらく、そこには「注意書き」もあったと考えています。それは、タイミングが合えば、飛距離の手助けになりますよ、というものだったと考えています。

つまりシャフトの柔らかさというのは、球の高さを出すためのものであって、決してヘッドスピードに寄与するということではないとご理解いただけると嬉しいです。

それぞれのクラブにどのようなシャフトを設定していったらよいのか?

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