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石川遼がPGAツアーのQスクール34位で下部ツアーへの参戦を表明 アメリカ復帰への「固い決意」とは?
視線の先はマスターズか、米ツアー優勝か。(写真はPGA TOUR Q-School presented by Korn Ferry 第2ラウンド 撮影/Getty Images)
アメリカPGAツアーのQスクール・ファイナルステージ(最終予選会)最終日(14日=日本時間15日)で石川遼は4ラウンドの通算5アンダーで34位。上位5人に与えられる来シーズンのPGAツアー出場資格は得られなかった。金子駆大は通算8アンダーの13位。杉浦悠太は通算6アンダーで29位だった。それでも石川は40位以内となったことで出場資格を得た下部コーンフェリー・ツアーに参戦する意向を示した。来シーズンのポイントランキング上位20位以内に入ってのPGAツアー昇格をめざす石川の「固い決意」に迫った。
最終日は“圏内”に6打差からスタート
Qスクールのファイナルステージには174人が出場して、上位5人に与えられるPGAツアーの出場資格を争いました。
石川は5位以内の“PGA圏内”に6打差の35位から最終日をスタート。9、11番でボギーが先行したものの、14番からは3連続バーディを奪います。
17番は寄せワンでパー。
18番パー4はティショットをバンカーに入れて、2打目はグリーンに乗らず。
それでも寄せワンでパーセーブする勝負強さはさすが、です。
これで34位。もしスコアがひとつ悪ければ41位 になっていて、6~40位に与えられるコーンフェリー・ツアーの出場資格を得ることもできませんでした。
PGAツアー行きは逃すも、下部コーンフェリー参戦を表明
PGAツアーの出場資格は得られなかったものの、ホールアウト後はコーンフェリー・ツアーへの参戦を表明。「上に行きたい、という気持しかありません」と話したように、ここで年間のポイントランキング上位20位以内に入って2027年のPGAツアー昇格を目指すことを明かしました。
石川は2012年から6シーズンPGAツアーを主戦場にしており、約8年半ぶり のアメリカ復帰となります。
その決意がどのようなものかが気になるところです。
これについてシーズン中に聞いたことがありました。
聞いたのは10月の「フォーティネット選手権」。
前週は優勝すれば「マスターズ」の出場資格を得られた「日本オープン」でプレーオフに1打差の3位。さぞかし悔しいのだろうと思っていると「上手くなればマスターズとかメジャーに出場することは、ついてくる。ルートは他にもいくつもあると思っています」と言いました。
またこの時はQスクール挑戦を表明したすぐ後というタイミングでもあったので、失礼とは思いつつも、“記念受験”的なものではなくて本気で行きたいんですよね? と聞きました。
トップレベルのプロゴルファーに対して失礼極まりない質問ではありますが、真摯に聞けばきちんと答えてくれるのが石川の人間的な素晴らしさです。
そして答えてくれたのは「それはもちろん当然行く気です」でした。
PGAツアーでの目標は「当然あります」
となれば、PGAツアー復帰を果たした先の目標設定もあるのか知りたいところですが、これには「あまり言いたくはないけど、当然あります」とはぐらかされました。
2012年からPGAツアーを主戦場にした6シーズンでは2度の2位があったものの、優勝までは届きませんでした。
当然、あと一歩=優勝が目標なのだろう、と食い下がると「あんまりあれですけど、言うものではないかな」と、なおも具体的な「目標」については口にしませんでした。
ここで「優勝が目標?」の質問に「そうですね」と答えると「PGAツアー最挑戦表明の石川遼 目標は優勝!」といった記事が出ることになります。
まだスタートラインにも立っていないのにそれを口に出すと、軽いモノになってしまう…そんな。そんな思いがあったのでしょう。
ならばその気持ちを尊重するべき、と筆者もそれ以上は質問を続けることはしませんでした。
大西魁斗、平田憲聖がコーンフェリーからPGAツアーへ昇格
コーンフェリー・ツアーからPGAツアーへは大西魁斗、平田憲聖が2年続けて昇格を果たしています。
女子でも馬場咲希、原英莉花が同様に下部ツアーから這い上がりました。
同じ道への挑戦。
「日本オープン」から「マスターズ」出場がならなかった時に「メジャーへのルートは他にいくつもある」と言っていたのは、コーンフェリー・ツアーからPGAツアーに昇格し、メジャーへの出場資格も得る「ルート」が想定のひとつとして入っていたのでしょう。
PGAツアー昇格。そして初優勝。
それが叶った時「これを目指してやってきました」と言ってくれる日が来てほしいものです。
(文/森伊知郎)
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