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原英莉花 2026年LPGAツアー“昇格”への決意は
【2025シーズン中に書ききれなかったこぼれ話し(2)】
トーナメントがなくて寂しい読者の皆さんのために、シーズン中の取材で書ききれなかったエピソードを公開する第2弾は、アメリカLPGAツアーの下部エプソンツアーから見事に“昇格”を果たした原英莉花です。ルーキーイヤーとなる2026年に向けて、オフに徹底強化させたいポイントを明かしてくれました。
下部ツアーで平均スコア「69.91」は1位
025年の原は、下部エプソンツアーでの平均スコアが69.91で1位。
1勝を挙げてポイントランキング5位となり、10位までに与えられるLPGAツアーの出場資格(カテゴリー9)をゲットしました。
晴れて“昇格”を決めた原に話しを聞いたのは、アメリカでのシーズンを終えて帰国した直後の「スタンレーレディス」。
そこで口にしたのは「アプローチのバリエーションを増やしたい」でした。
LPGAツアーでの戦いについて原は「ビッグスコアを常に出さなきゃならないし、そこを目指していきたいです」と言います。
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優勝スコア20アンダーは当たり前
そこで、2025年シーズンのLPGAツアーの優勝スコアを見てみましょう。
メジャー5大会を除くストロークプレーの試合で20アンダー以上が14試合あったのに対して19アンダー以下は11試合でした。
メジャー5大会も全て優勝スコアはアンダーで、“最難関”だった「全米女子プロ」でも4アンダー。「エビアン選手権」は14アンダーだったので、原の言うように、伸ばさないと。それもメジャー以外ではビッグスコアを出さないと勝つことはできません。
一方、日本ツアーでは年間女王の佐久間朱莉が「マスターズGCレディース」(25アンダー)と「ブリヂストンレディス」(20アンダー)の2回のみでした。
プレーしている選手もコースも大きく違うとはいえ、原は20アンダーを出さないと勝てないフィールドに行くのですから、ここを目指す必要があります。
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堂々の「バーディー率1位も」ツアーに当てはめると…
原は2025年の下部エプソンツアーで、「バーディー以下の確率」(23.84%)と「ラウンドあたりのバーディー以下のホール数」(4.29)が堂々の1位でした。
ですが、この数字をツアーにそのまま当てはめるといずれも11位に相当。コースセッティングはLPGAツアーの方が厳しいでしょうから、レベルの違いがわかります。
その中で勝つには、「バーディーを取れるゴルフ」を身に付けるのはもちろん、攻めた結果として難しいサイドに外してもスコアを落とさない技術が求められます。
ですがこの点については「狙ってショートサイドに外した時のことを考えると、今はまた苦手なピン位置とかあると攻めきれないです…。だから“引き出し”を増やすのが来シーズン開幕までの課題です」と自己分析していました。
この「スタンレー」は帰国してすぐに、練習ラウンドもなしでの出場となったこともあって予選落ちでしたが、約1か月後の「伊藤園」では早くも進化した姿を披露します。
“史上最長”コースでパーオン率100%! 1か月ですでに進化した姿を披露
舞台となったグレートアイランド俱楽部(千葉)は全長6769ヤードでツアー史上5番目の長さ。
国内メジャーを除くと、パー72ではツアー史上最長のセッティングでした。
ここでの初日はなんとパーオン率が100%!
3日間(54ホール)通算でも、グリーンを外したのは5回だけの安定度を見せつけます。
最終日には「グリーン奥に外してしまって、逆目のラフからでもパーセーブできたのが収穫」と話していました。
この日“寄せワン”のパーだったホールのピンポジションは、いずれも奥に行ってはダメなもの。
それでも果敢にバーディーを狙いに行って結果としてショートサイドに外してしまったものをパーセーブできたのが収穫だったと言います。
さらに翌週の「エリエール」でも7位に入り、短期間での成長ぶりを披露しました。
天に召された師匠、ジャンボ尾崎さんにいい報告を
12月23日には、師匠のジャンボこと尾崎将司さんが亡くなりました。
まさにその日には他の選手と一緒に食事をする予定だったとのことで、ショックもひとしおかと思われます。
10月にLPGA昇格を報告に行った際は「ハグしてもらいました」と照れくさそうに打ち明けたのが印象に残っています。
もうハグをすることはできませんが、天に召された尾崎さんにいい報告をするために。
攻めて伸ばして。
ダメなら寄せてしのいで、のゴルフで勝利を挙げて、空の上で喜んでくれるであろう師匠に向けて高々と優勝トロフィーを掲げる姿を見せてほしいものです。
(取材・文/森伊知郎)
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