1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. グリップは右手が強い人は右手部分を細くする…? 逆じゃないの?【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

グリップは右手が強い人は右手部分を細くする…? 逆じゃないの?【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2026/01/25 ゴルフサプリ編集部

クラブの調整は楽器でいう「調律」。前回の鉛チューニングに続き、今回からはグリップのお話。

前回、簡単に自分でできる、クラブの調整方法として、鉛を使った調整方法をご紹介しましたが、今回はそこから少し深堀しまして、当方がやっている鉛調整を含む、調整・調律のお話をさせていただきます。

次のラウンドまでにやっておきたい、自分でできる鉛調整の仕方

ラウンド後に反省して次のプレーまでどうするか? 自分でできるチューニング方法をダグ三瓶に教えてもらった。

あわせて読みたい

クラブ調整と聞くと何を想像されますか?
工房さんで取り扱ってくれる調整というと以下のものが上げられると思います。

1.グリップ交換
2.ライ角ロフト角調整
3.長さ調整
4.バランス調整
5.シャフト交換

などでしょうか?

これまでも、それぞれのことを書かせていただきましたが、今一度、ここでまとめさせていただき、全体像をつかんでいただき、ご自身がどのような調整を必要としているかのご参考にしていただけると嬉しいです。

グリップ交換

どういう力の入れ方をしてる?

まずは、グリップ交換の話から行ってみましょう。
以前、書かせていただきましたように、グリップは定期的に交換をした方が良いです。
また、新規のクラブを買った場合、それに装着しているグリップがいつも使っているものと違ったら、交換をしてもらいましょう。
カスタムでオーダーできる場合は、最初からそろえていくのが良いでしょう。

グリップは、再三申し上げているように、唯一の体とクラブとの接点ですから、非常に重要です。
自身の力を効率よくクラブに伝えるためには、サイズ、硬さなど、きちんと合っていることが必須です。
そのため、当方のフィッティングでも、まずは、今お使いのクラブのグリップサイズが合っているかどうか?を確認することからはじめます。

その際に、一番気にするのは、どういう力の入れ方をしているか?となります。

右打ちの場合、ほとんどの方が右利きで、かつ、左右で比べれば、右の方が力が強いでしょう。
よく巷の理論で、「強い力は抜いて使いましょう~」というようなこともありますが、当方は、逆に、せっかくある力なので、有効に使える方法を考えたいと思っています。

そのために、少しグリップを工夫するだけで、それが実現できることがあります。
ただし、スイングは、特に右手を使いなさい!とか、左手リードだ!ということではなく、両手がバランスよく使えるための工夫、と考えていただければ嬉しいです。

例えば、右手をギューッと握るような方、おそらく、グリップが右の方から指の跡がついて減っていくような方、は右手の力を抜きましょう~と言っても、抜くことは難しいでしょう。
そういう方には、右手を細くするか、もしくは左手を太くするというような工夫をします。

もともと、グリップというのは、そういう構造になっており、右手側の方が細くなるように、いわゆるテーパーがついています。
そのままでも、右手に力が入っても逃げるようになっていますが、より右手を強く握る方には、さらにそのテーパーをきつくしてあげるのも良いでしょう。
そうすることで、ぎゅっと握っても右手の力が分散しやすく、かつ、左手を太くすることで弱い左手の力を補助できると考えてください。

グリップ交換を長くしない人なら自分の力の入れ方、特徴がグリップに現れる。

逆に、右手を太くすることもよくやります。
もちろん、同じく右利きの方で、右の方が力が強い方のためなのですが、太くすることで、効率よくクラブが動かせるという感覚ができると、太くした方が、右手をうまく使えるようになるからです。
いい意味で、力が入りすぎないように握れるようになる、と言えばよいでしょうか?

クラブは動かすためには、かなりの力が必要ですが、とはいえ、重すぎるものでもありませんので、必要以上の力で動かす必要はないはずです。
その力の入れ具合とクラブを動かすための力が拮抗することが良いと考えていますので、右手を太くして、クラブを動かすための最低限の力を入れるようになり、スムーズに始動できるようになる、と考えています。

これは切り返し時でも同様で、右手と左手の力がバランスよく発揮できて、クラブに力が伝わるようにするというのが重要になります

硬さは?

つづいて、硬さです。
太いグリップというのは、ゴムの肉厚が厚く、柔らかく感じやすいグリップも多いです。これは、シャフトとの関連性にも関わってきます。

こちらも以前、書かせていただきましたように、シャフトのしなりと同様に、グリップもスイング中にしなります。
ですから、例えば、手元側がしっかりしたシャフトを好む方は、グリップもしっかりしたフィーリングのものを好む傾向があります。
逆に手元が柔らかいシャフトを好む方は、グリップもソフトなものを選ぶことが多いです


そのあたりを加味して、グリップは選んでいくべきで、上記しました太さのお話も、太くてしっかりしているものなのか、柔らかいものなのか? ということに念頭に置いて選択してほしいです。
下巻きは、両面テープでやる場合が多いですから、ゴムよりも硬く感じる場合が多いです。
そのため、硬さを維持したい場合には、グリップを太くするのではなく、下巻きを増やした方が感覚的には良い場合が多いです

当方は、グリップは、手とクラブがしっかり密着しているものを目指します。俗に、隙間のないグリップ、というものです。

よくPGAツアーの選手で、インパクトで右手を外すような方もいるので、そういうのを真似したくなる気持ちはわかりますが、それは、プロだからこそできる熟練の技と考えていただけると嬉しいです。
本来、ゴルフクラブを振るというのは、それなりの力が必要だと考えていただき、しっかりとそれをコントロールするためには、ちゃんと握れているかが非常に重要です

そのためにも、この、太さ、硬さというのを慎重に選んでいただければと思います。

また、これは、1本1本のお話で、クラブと言うのはショットするクラブが13本もありますから、このグリップの握り感をそろえていくというのが重要になります。
ただし、全く同じにしなければならないというものでもありません。
例えば、ウッド系はすべて同じ、アイアン~ウェッジはすべて同じフィーリングを目指すのは良いでしょう。
ですが、使い勝手によって、多少の違いを設けても良い場合があります。

例えばですが、もっとも振るのに力が要るのは、ドライバーのような長いクラブだと考えてください。
そうなると、より密着させるためにも、ウッド系などの長いクラブのグリップを、他のクラブよりも太くするというのも良いと思います。
逆に、総重量の重いウェッジは始動でスッと上げたいので、より太くする、などもありでしょう。
これも、その方のクセだったり、力のあるなしだったりで、決まると考えていただけると嬉しいです。
ですが、まずは、上から下まで同じフィーリングで握れるようにそろえるところから始めてみましょう

その揃えるにあたって、単純にグリップの種類をそろえればよいというわけではないのが、また、難しいところです。

一番気を付けないといけないのは、シャフトの太さです。
シャフトの太さが違うと、同じグリップを入れても、太さが違うように感じます。なので、細いシャフトと太いシャフトが混在しているようなセットでしたら、細いシャフトの方の下巻きを増やしてあげてください。

つづいて、グリップも工業製品ですから、重量のバラつきが多少あります。基本的には、重いものほど太く感じやすく、軽いものほど細く感じやすいです。
たったの±2gくらいのバラつきかもしれませんが、きちんとそろえた方が太さの違いのリスクが減ります。
工房さんにお願いして、同じくらいの重量のものを入れてもらってください。

というような感じで、グリップひとつとっても、選び方、入れ方など様々な要素があります。
そのため、信頼できる工房さんを見つけるということは非常に重要です。
こだわりの強いプロは、入れる職人さん人を指定して、毎回その人に入れてもらう、ということをやっています。




ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

当たらないと言う人、シャフトを短く切って打ったことないでしょう?【数字にとらわれすぎないクラブ選び(スペック編)②】

ゴルフクラブのスペックを数値的に検証し、その数値をどのように考えていったら「上手くなれるのか?」今回は長さのお話!

あわせて読みたい

「僕は非力だからR」では間違い!! クラブスペックを選ぶ際の検討すべき範囲とは?

ドライバーのスペック選び。自分にはこんなクラブが合っているはず、それって何を基に考えましたか? ひょっとしたら思い込...

あわせて読みたい