右に倒れながら反り上がった格好になるフィニッシュは改善すべき

男子プロと比べてヘッドスピードが速くない女子プロが、キャリーを伸ばすためにドライバーではアッパーブローで打っている、という記事を目にしたことがある人も少なくはないと思います。この打ち方、ヘッドスピードが速くないゴルファーには、ハマる場合もありますが、そう上手くいかない場合も多々あります。

例えば、アッパーブローでボールを捉えられていても、インパクト以降で右足に体重が残り、フォローからフィニッシュで体が反り上がるような形になってしまっているようであれば、ショットに悪影響を及ぼしている可能性が高いです。

ですが、たまに「ショットに支障をきたしていない」という人もいます。そんな人は無理に直す必要はないので、例えばカッコ悪いからやめたい、といったような理由がなければそのままでいいと思います。

いまはあまり見なくなりましたが、インパクトしたあとに、体が反り返るようなフィニッシュをとるプロは結構いました。ジャック・ニクラスやグレッグ・ノーマンなどのレジェンドにも多く、逆C字フィニッシュと呼ばれていました。インパクト後は体が飛球線と反対方向にある方がクラブにかかる遠心力が大きくなりますから理にかなっています。ただし、逆C字フィニッシュのプレーヤーでも右足に体重が残る人はおらず、打ったあと左足に全体重が乗ってから右に戻るパターンがもっぱらです。これはいわゆる「振り戻し」のアクションの部類に入るので、ここで言うアッパーブローの失敗例ではありません。

問題なのはアッパーブローにスイング改造したことによって、ショットに悪影響を与えている人で、多くの場合ダウンスイングで腰が左方向にスウェイしています。こうなると振り遅れないようにと手首が解けてアーリーリリースになります。スウェイしつつ、下からすくい打つ格好になるので、ロフトが寝て飛びません。インパクトでフェースが開けば大きく右に曲がる球が出ます。つまり、ダウンスイングの途中で体を右に倒しながら反り上がった格好になるようなアッパーブローは改善するべきなのです。

どうすればいいかというと、右足の上で回転しながらインパクトするイメージで振ると腰が流れなくなります。具体的にはダウンスイングからインパクトで右ヒザを左に送らず右ヒザの位置をキープして打ちます。これができるとインパクト直前くらいから腰や胸が残ってクラブに遠心力がかかります。その結果、多少右に倒れるような動きが入るのはOK。ドラコン選手のようなスイングになってかえって飛ぶかもしれません。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。