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シャフトを換えるときにチェックして! 同じ加工でもタイプによって感じ方が違う

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2026/02/22 ゴルフサプリ編集部

クラブの調整は楽器でいう「調律」。好評だったゴルフクラブを自分に合わせる調整・調律のお話は今回で最終回!

それでは、このシリーズの最終回として、シャフト交換の話をしてきましょう~。

工房さんでシャフト交換をお願いする際に、指定する項目は、以下のような感じでしょうか?
 長さ
 チップカット量
 挿し方(入れ方)
などでしょうか?

長さは単純に自身の使い心地の良い長さを指定されるのが良いでしょう。
これは、以前書かせていただきました、長さの記事をお読みいただけると嬉しいです。

当たらないと言う人、シャフトを短く切って打ったことないでしょう?【数字にとらわれすぎないクラブ選び(スペック編)②】

ゴルフクラブのスペックを数値的に検証し、その数値をどのように考えていったら「上手くなれるのか?」今回は長さのお話!

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チップカットって何?

なので、まずは、チップカットのお話をさせていただきます。
チップカットというと、シャフトを硬くするためにする、とお考えの方も多いと思います。
もちろん、その目的と結果は間違ってはいないのですが、どこが硬くなるのか?ということも考慮しなければなりません。
つまり、チップカットというくらいですから、先端を切ることによって先端が硬くなる、ということになります。
実際に、振動数などを測ってみても、硬い数値になることも間違いありませんが、フィーリングとしては、誰もが硬く感じるとは言い切れないのが難しいところです。
これも、以前に書かせていただきましたように、「ShaftWave」 の計測でよくわかるのですが、シャフトの使い方のクセから想定される、シャフトの先端が硬い方が好きなのか? 柔らかい方が好きなのか? シャフトの手元が硬い方が好きなのか?柔らかいのが好きなのか?ということによって、このチップカット後のシャフトの感じ方が真逆になる場合があります。

例えば、シャフトの使い方が、タテ型の場合、手元が硬い方が好きな場合が多く、こういった方は、先端は少し走ってくれた方が振りやすいと感じます
そのため、タテ型の方に、チップカットしたものを渡すと先が硬くなりすぎてしまうことからその相対差で手元が緩く感じやすく、振りにくくなる方が多いです。
逆に、ヨコ型と呼んでいる、手元調子系がお好きな方は、チップカットの効果は良い方向に感じやすく、タイミングが取りやすくなって、コントロールもしやすいとなる方が多いと考えています。

つまり、チップカットは、全体も硬くなるが、実は手元はあまり硬く感じにくくなるという現象も起きやすく、それをメリットと感じる方は良いですが、デメリットに感じる方もいると考えていただけると嬉しいです。

では、逆にそういったタテ型の方はどうしたらよいか、というと、単純にバット側を切っていった方が良いでしょう。
もし、それで硬さが足りないと感じた場合には、フレックスを上げるか、重さを上げていくことをオススメします。

たとえば、気に入っているシャフトが「50gのRシャフト」で、少しだけ硬くしたいと考えた時に、タテ型の方は50gのままでSRやSにすることや、重さを同じ種類の60gのRにするなどの方が良い場合が多く、ヨコ型の方は、チップカットでも良い場合が多い、とご理解いただけると嬉しいです。

これは、番手ずらしでも同様のことが言えます。
番手ずらしで、柔らかくずらしたはずなのにしっかりしているということや、逆に硬くずらしたのにタイミングが取れなくなったなどがあると思いますが、これは、シャフトの手元と先のどちらを多く切ることになるのか? ということが原因です。

例えば、柔らかめに番手ずらしをすると、カット前のシャフトが長いものを短い番手に入れますから、手元の切る量が増えます。そのため、手元は硬く感じやすくなります

逆に硬めの番手ずらしをすると、手元を切る量は減りますから、手元が硬くなりにくい(柔らかく感じやすい)ということになりえます。

先ほどの、タテ型(シャフトの手元側が硬いのが好き)の方と、ヨコ型(シャフトの手元側が緩いのが好き)の方では、感じ方は全く逆になるということになります。

さらに、番手ずらしの場合、重量も変わります。
柔らかい方に番手ずらしをすると、シャフトを切る量が増えますので、軽くなりやすいです。
逆に硬い方に番手ずらしをすると、シャフトを切る量が減りますので重くなりやすいです。

番手ずらしの際も、このシャフトの好みや、やりたい目的に沿ってやっていかないと、単純にこのシャフトが好きだけどちょっと硬くしたい、柔らかくしたいということだけでやってみると、全然合わないものになる、ということは往々にしてありますので、ご注意下さい。

挿し方は「カチャカチャ」なみの効果を生む

つづいて、挿し方というのも少しお話させてください。
すごく小さい話ではありますが、結構重要な要素です。

挿し方というのは、シャフトをヘッドに挿す際の方向と言ってもいいでしょう。
ヘッドのシャフトを装着する穴(ホーゼル内径)と、シャフトの外径はぴったりではありません。
少しホーゼル内径の方が太くなっており、少し隙間があるように作られています。
例えば、アイアンのホーゼル内径は9.1mm のものが多いですが、シャフトは9.0mmの外径で作れます。
もちろん、これは接着剤を注入するために必要な差でありますから、必要な差ではありますが、この隙間を活用することで、シャフトを、自由な方向からいれることが可能になります。

よく、右から挿して、とかフラット目に入れて、なんていう注文をされる方がいると思いますが、このシャフト外径と、ホーゼル内径に隙間があるからできることになります。

では、どういったことが狙いとしてできるか?となります。
ウッド系の場合、最近では、可変式ホーゼル(通称:カチャカチャ)があるので、それで、ライ角やロフト角を変更できますが、可変式ホーゼルではない場合、ライ角やロフト角を調整するのは、なかなか難しく、その場合に、この挿し方で調整するという方法をされる方も少なくないです。
可変式ホーゼル式で変更できる1度や2度の変更は難しいですが、0コンマ何度は変更できます。
それによって、見え方や構え方に変化をもたらせられるので、効果的です。

厳密に言えば、可変式ホーゼルに装着する際にも、これは活用できますので、細かい調整や、可変式ホーゼルの最大値よりも変化させたい時などに活用できるとよいかもしれません。

すこしマニアックになってきましたので、まとめさせていただきますと、やはり、こういった細かい調整ができるのが工房さんのメリットだと思います。

シャフト長も、グリップも、ライロフト調整も、チップカットも、シャフトの挿し方も、いろいろとこだわっていくことで、より、自分にフィットしたクラブになっていくことでしょう。
そういった意味でも、信頼のできる工房さんを見つけて、相談しながら自分のための最高のクラブセッティングを見つけ出すというのも、より良いゴルフライフには必要なこととご理解いただけますと嬉しいです。


ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

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