ベン・ホーガン たぐり動作が生むシャローインパクト
アイアンが際立つ!強い”決め球”の作り方[第6回]
2022/03/07 ゴルフサプリ編集部
「ローフェードの名手、リー・トレビノのインパクトゾーンは、アップライトスイングの帝王ジャック・ニクラスより、低く長かった。“たぐり動作”を検証すると、ヘッドが低く動かせた理由がよくわかります」
ボディターンの手元の軌道の最下点は、首の下。手首のタメをキープしたままだと、ヘッド軌道の最下点も首の下になるはず。だが、その直前からスナップでリリースを始めると、ヘッドはさらに低く動く。
手元の中心(イラスト青丸)が最下点(首の下)から上昇しつつ、グリップエンド(イラスト赤丸)を引きつけることで、ヘッドは本来の円弧より内側を通り、直線に近い動きになる。「実際には、インパクト前後の10センチくらいですが、それで十分です」
グリップエンドの引きつけが足りないと、フェースが返りやすくなり、フェードのつもりがフックになることも。
グリップエンドをタテに引き上げると、左サイドも伸び上がり、フックやトップのミスが出やすくなる。
「低く入れて、低く振り抜くイメージのほうが、たぐり動作をスムーズに覚えられると思います」