バウンスを地面に叩きつけるように! それが『コントロールされたフェードボール』を打つコツ
ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第8回】
2024/12/04 ゴルフトゥデイ 編集部
「ツルハシでも餅つきの杵でも、腕と竿部分の半径がしっかりしていれば、直線的に叩きつけに行く意識でも、ヘッド部分はきれいな円軌道を描きます。クラブなら、適正な入射角でボールをとらえます」
「ソールを一点めがけて振り下ろす、といった意識でも、カラダは自ずと理にかなった動きになりやすいもの。青木功もインパクトのヘッドの動きに集中することで十分なパワーと操作性を得ています」
米ツアーでサンドセーブ率1位となったこともある青木功。バウンスの跳ねさせ方でフェース向き、弾道をコントロールしている。
「刃からではなく、バウンスの後方、ややヒール寄りからヘッドを入れるようにすると、バウンスの抵抗感がフェースターンを緩やかにします。わずかにフェースが立ち、タテスピンの利いた弾道が打てるのです。青木はこれをフェード打ちに応用したわけです」
ヘッドのソール面を、どう地面に当てるかを意識する。アイアンショットでも、ソール後方、ややヒール寄りから入れるとフェースが被らない。
ハーフスイングで、フェースがスクエアになるイメージで、ソールで地面を叩く。フォローは地面を叩いた反動でヘッドを高く跳ね上げていい。
打面をボールのヨコから当てるイメージでは刃から地面に刺さりやすく、フェースが返りすぎる傾向も。バウンスで地面を叩いて跳ねさせると、フェースを必要以上に返さずに抜くことができる。
「ホーガンに学んだ陳清波は、ボールに当たる時はわずかにオープン、離れる時にスクエアになるイメージでコントロールされたドローを打っていました。たぐり動作でヘッドをタテ回転させ、タテスピンを強めるのがホーガン流です」
左手首が折れてヘッドをリリースする青木功のパッティング。グリップエンドを締めて左にズラさず、ソールをボールの真下で跳ねさせるイメージと合う。