300ヤード飛ばすスーパーシニアのドライバーショット・アドバイス|第2回
《全4回》第2回
「ヘッドが走らないのはボールを当てに行くから」と飯合。当てようとするとパワーが出ないだけでなく、インパクトが点になるためヘッドを走らせようがなくなってしまうという。
シニアゴルファーでも、今あるパワーの8割を使えれば250ヤードくらいは飛ぶ。それを実現するのがドライバーショットの「ゾーンインパクト」だ。
飯合 肇のドライバーショットは「ゾーンインパクト」がポイント
●第1回:ゾーンでインパクトすればヘッドはもっと走る!
●第2回:「左ヒジ」を伸ばしたままテークバック
●第3回:「右ヒジ」を体につけてダウンスイング
●第4回:「右足」を踏み出すつもりで振り抜く
「左腕」を伸ばしたままテークバック
インパクトゾーンを作るにはまず助走から。
ゾーンを意識してテークバックすることで左肩が回り、その人なりの深いバックスイングになる。
左ヒジを曲げずにクラブを引く
左ヒジを曲げずにテークバックするとヘッドが低く長く動いてゾーンが出現。
左肩も回って上体のターンを最大にできる。
右側に置いたボールまでヘッドを上げない
右足前よりさらに右にボールなどの目印を置き、そこまでヘッドを上げないように練習する。
左肩の回転と体重移動でパワーを右サイドにためる
ゾーンでボールをとらえるにはインパクト前後だけを意識したんじゃダメ。まずはバックスイングで可能な限り、右サイドにパワーをためることです。
ポイントは2つ。左肩を回すことと右足に体重を移動すること。
前者は左腕を伸ばしたままテークバックし、なるべく長くヘッドを低く保つことでできます。これで左肩がその人なりに回り、深いバックスイングができます。
後者についてはボールを見過ぎないことが大事。ボールを見たまま動くと体の動きが制約されてしまう。ボールから目が離れても、多少体が右にスライドしてもいいので、思い切って右足に体重を移動しましょう。
ボールから目が 離れても構わない
アマチュアの場合、ボールを見過ぎて自ら上体のターンを妨げてしまう傾向がある。ボールから目が離れてもいいので思いきって右に動こう。
〇:頭は動いていい。思いきって右足に体重を乗せてしまおう。
×:ボールを気にし過ぎると上体がターンせず体重移動もできない。結果、ギッタンバッコンに。
左肩が見えるくらいまで回したい
上体のターンはできるところまででいいが、バックスイングで左肩が見えるくらいになるのが理想。肩の回りが浅いと長いインパクトゾーンが作れない。
左肩が回らないと手でクラブを上げることになり、パワーも安定感も伴わないスイングに。
左肩が回らない人はバックスイングでヒールアップ
左肩があまり回らなかったり、右足に体重が乗りづらい人は左カカトを上げながらバックスイング。大事なのは右サイドに体重を乗せることなので積極的に使ってみよう。
ヒールアップしながらバックスイングして体重を右足付け根に乗せる。
飯合 肇(アルファクラブグループ)
めしあい・はじめ 1954年3月12日生まれ、千葉県出身。78年プロ入り。ジャンボ軍団の番頭格として圧倒的な飛距離を武器に活躍しツアー通算14勝。93年には賞金王に輝く。シニア入り後も08年に賞金王となり、史上初のWツアー賞金王となった。
取材協力/木下ゴルフセンター
GOLF TODAY本誌 No.561 36〜43ページより