練習時間別!ラウンド前におすすめのパター練習方法|重田栄作のドリルシリーズ【第2回】
《全3回》第2回
ラウンド前の練習グリーン、どうやって過ごしていますか?仲間とゴルフ談義をしながらポンポン球を転がすのも楽しいけれど、そろそろ、本気のパター練習、してみませんか!?
ということでスタートホールからすぐ結果が出る実践練習を“所用時間別”に紹介。時間がない人もじっくり派さんもぜひお試しあれ!!
■ドリル1:所要時間5分
■ドリル2:所要時間15分
■ドリル3:所要時間30分
皆さん、いつもどんなパター練習してますか?
「同じ場所に3球並べて連続打ち」じゃダメ!
一応スタート前に練習グリーンへは行ってみるものの、これといった練習方法の持ち合わせもなく、何となく球を転がしているだけの人も多いのでは?
特に、一般アマチュアがよくやる「同じ場所からの連続打ち」は、たとえ2球目、3球目と近くに寄るようになったとしても、コース内で出会うさまざまなラインに応用はききません。
プレッシャーのない状態でポンポン打つだけじゃ、何の収穫もありませんよ!
練習グリーンではいかに本番を想定できるかがポイント!
練習グリーンで大事なことは、いざコースに出てスタートホールのグリーンにきたとき、明確な基準と自信を持ってパッティングするための準備をすること!コースや気候によってもそれぞれ異なるその日のグリーンの状態をしっかりつかみましょう。
それでは所用時間に分けて、おすすめのパター練習方法を紹介!
●5分バージョン→ドリル1
スコアの決め手! ショートパットを必ず決める
「東西南北ドリル」
●15分バージョン→ドリル2
1番から18番まで確実な距離を打ち分けられる
「3つの振り幅ドリル」
●30分バージョン→ドリル3
「ショート&ロング」×「スライス&フック」を一気にマスターできる
「交互打ちドリル」
「東西南北打ちドリル」5分(ドリル1)
+
「3つの振り幅ドリル」10分
ちょっと余裕があれば、ショートパットをモノにする「東西南北打ちドリル」に加えて、チェックしやすい3種類の振り幅で、どのくらい転がるかを確認して、距離感をつかもう。
感覚ではなく、右足基準の3つの振り幅で、18ホール狂わない距離感をマスターしよう!
【ドリルの方法】
“3球×1セット”×3つの振り幅
振り幅① 右足の内側まで
だいたい3~4メートルの短い距離を狙う
振り幅② 右足の外側まで
だいたい6~7メートルの中間距離を狙う
振り幅③ 右足の一足分外側まで
だいたい9~10メートルの長い距離を狙う
一つの振り幅につき3球打ち距離を歩測。3球の平均値を把握することで、コース内でも自信を持って距離を打ち分けられる。右足を基準とした3つの振り幅で実行しよう。
【ポイント】
はじめはできるだけ平らなところで!
グリーンの速さを把握したいため、傾斜に左右されないよう、できるだけ平らな場所をみつけてチェックしてみよう。
【ポイント】
3つの振り幅は同じリズムとスピードで!
振り幅が変わったとき、ストロークが早くなったり、強くなったりすると、振り幅と球の転がりとの関係性を正確に把握できない。同じリズムとスピードで打つことが大事。
平らなところで距離感をつかめたら、上りや下りのラインを見つけてトライ!
距離感をつかむとき、振り幅ごとに確認するのは当然ですが、基準として「右足とヘッドの位置関係」で把握するのがオススメです。もっとも客観的で、いざコースに出て緊張していたりしても振り幅が狂いにくいからです。時間があれば上りや下りのラインでもチェックしてみると、より効果的です!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。
ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディとして4勝に貢献した後、2003年プロテスト合格。2007年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟TeamKGAジュニアのコーチを努める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
取材協力/シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
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