ゴルフQ&A|パターフェースの芯でボールを打つストロークのポイントは?【大森プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、緊張した場面になると、パターを打つ時にフェースの芯を外してしまう悩みについて、大森信彦プロにアドバイスしてもらいました。パターのフェースの芯でボールを打てないとお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
緊張すると、パターを打つ時にフェースの芯を外してしまいます。どのように対応したらよいでしょう?
相談者 男性 / 26歳 / ゴルフ歴9年 / スコア88
使用パター オデッセイ ホワイト ホット XG (#7) パター
このパターを選んだ理由
このパターはネオマレットタイプのパターで、ヘッド後方に2本の角があることが特徴です。構えた時の独特な安心感に心を惹かれて購入しました。型落ちで中古商品だったため、値段が安かったことも購入理由の一つです。
他のパターと比較して、ストロークする時にあまりブレがなく、安心して打つことができるのでとても満足しています。
緊張して力が入ると、フェースの芯を外してしまいます。
ロングパットを打つ時に、どうしてもフェースの芯を外して距離感がバラついてしまいます。
たとえば、上がりのロングパットを打つ時に、大きい振り子のストロークをするとフェースの芯に当たらないことがあります。すると、ショートすることが多くなります。
また、緊張した時にフェースの芯で打てず悩んでいます。入れ頃のショートパットを打つ時に、緊張してフェースの芯でボールを捉えることができなくなります。
そのほか、パットした後に結果が気になって顔を早く上げてしまいます。特に、ショートパットを打つ時にこのミスが多いです。
ショートパットを打った後、体がカップ方向に傾いてしまっていることも、フェースの芯に当たらない原因の一つかと考えています。
パターのグリップの握り方
基本的には、オーバーラップグリップで握っています。グリップ圧は、とても優しく握り、力が入らないように心がけています。
また、ロングパットを打つ時は、ベースボールグリップで握っています。ベースボールグリップで握ると、力が入りやすく力強いパットができるため、ロングパットを打つには良いと考えています。
パターのアドレスの構え方
基本的には肩幅ぐらいでアドレスしていますが、パターの距離感でスタンスの大きさを変えています。
ショートパットでは、肩幅よりも内側でアドレスするようにしています。そうすると、繊細なストロークができる気がします。
対して、ロングパットを打つ時は、肩幅よりも広げてアドレスしています。そうすると、下半身が安定して力強いストロークをすることができる気がします。
パターの打ち方(ストローク)
パターの打ち方は、振り幅で調整するのではなく、手首だけでパターを動かしてストロークしています。そのため、ショートパットもロングパットも、あまり振り幅に差がありません。
あとは、なるべく真っ直ぐバックスイングするように心がけています。
現在のパターの練習方法
フェースの芯の横に爪楊枝をテープで留めて、ボールを打つ練習をしています。フェースの芯を外すと爪楊枝に当たってうまく転がらないため、フェースの芯でボールを打つ意識を強めることができます。この練習方法は、テレビでツアープロが紹介しているのを見て取り入れました。
ほかには、シャフトを真っ直ぐ地面に置き、そのラインに沿ってパターを真っ直ぐストロークする練習をしています。
ティーチングプロへの相談
ロングパットの距離感を養う練習方法が知りたいです。また、ロングパットでフェースの芯を外さない打ち方や構え方が知りたいです。
そのほか、緊張した時でも普段と変わりなく打つことができるストローク方法が知りたいです。よろしくお願いします。
今回のお悩みには大森信彦プロが即断回答!!
大森信彦(おおもりのぶひこ)
1973年5月7日生まれ。日本大学ゴルフ部出身。2013年PGAティーチングプロライセンス取得。「手先の動きは少なく」「体の動きは大きく」という基本をベースに、方向性や飛距離アップを実現する独自のスイング理論を提唱している。現在、都内を中心に6店舗を展開するインドアゴルフレッスンスタジオ「Spoon(スプーン)」にてレッスンを行っている。
Spoon(スプーン)店舗一覧|幡ヶ谷店、仙川店、経堂店、荻窪店、代々木上原店、東中野店
大森信彦プロのアドバイス「ヘッドの重いパターは大きな筋肉を使ってストロークしましょう」
ご質問の方が使用されているネオマレット型のパターは、ヘッドの重さが特徴です。
ヘッドが重いパターの場合には、手首ではなく肩や背中など大きな筋肉を使ってストロークした方が、フェースの芯でボールを捉えやすく距離感も出しやすいです。
もし、手首を使ってストロークするなら、ヘッドが軽く操作性の高いピン型を使った方がよいでしょう。
また、肩や背中など大きな筋肉でストロークした方が、距離感も合わせやすくなります。手や腕の小さな筋肉は緊張する時に敏感に影響するため、手首だけでストロークすると、インパクトでパンチが入ったり緩みやすくなります。
対して、肩や背中などの大きな筋肉は緊張の影響が小さいです。肩や背中の大きな筋肉でストロークすれば、プレッシャーがかかる場面でも、いつもと同じようにストロークすることができます。
手首ではなく、肩や背中を動かしながらストロークする練習をしてみてください。