ゴルフQ&A|パターのフェースの芯でボールを打つための練習方法は?【大森プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターのフェースの芯でボールを打てるようになる練習方法について、大森信彦プロにアドバイスしてもらいました。パターのフェースの芯でボールを打てないとお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
どうしたらパターのフェースの芯でボールを打てるようになりますか?
相談者 男性 / 49歳 / ゴルフ歴6年 / スコア90
使用パター スコッティキャメロン セレクト ニューポート2 パター [35インチ]
このパターを選んだ理由
スコッティキャメロンの名器ニューポート2の2014年モデルです。クランクネックのピンタイプで、マレットタイプよりタッチが出しやすくて振りやすいと思います。
それまでマレットタイプやL字パターなどを使っていましたが、距離感が出しにくくて困っていました。ある日ピンタイプの方がタッチが出しやすいと気が付いて、打感が固めで小さいストロークの方が強い転がりの球が打てるのでとても気に入りました。
パターのフェースの芯でボールを打つことができません。
パッティングの時にいつも同じようにストロークしているつもりですが、パターの芯にちゃんと当たらないことが多いです。芯に当たらないのが普通になってしまっているので、たまにちゃんと芯に当たると思いのほかボールが強く出てしまうことがあります。
ロングパットや強い上りのパットで大きく強くストロークしたいときに、大きくテークバックするとボールがパターの芯にちゃんと当たらないことがとても多く、ゴリっとしたイヤな感触が手に残ります。
芯に当たらないと当然距離感も合わなくてショートしますし、方向性もバラバラで明後日の方向にボールが転がっていきます。ラウンドでロングパットが残るとどんな結果になるのか同伴者に恥ずかしく、まともにパットできず3パット、4パットになることもしばしばあります。
パターのグリップの握り方
ノーマルな逆オーバーラッピンググリップで、右手でしっかり持って左手は軽く握ってパッティングしています。クロスハンドにも一度チャレンジしてみましたが、さらにグリップの強さ加減が良く分からなくなってしまったので元に戻しています。
パターのアドレスの構え方
目の真下にボールを置くように意識していますが、気が付くと無意識にボールを左足寄りに置いてしまうことが多いので、できるだけ真ん中に置くように心がけています。そして姿勢も癖で猫背になりがちなので、首をちょっと持ち上げるようにして構えています。
パターの打ち方(ストローク)
テークバック側のヘッドの軌道はどうなっても気にしないようにして、フォロースルーでヘッドを大きめに真っすぐ出すことと、腕を使わず肩を意識してテークバックで左肩を下げ、フォロースルーで左肩を上げて打つように意識しています。
現在のパターの練習方法
自宅でパターマットを使って練習する時に、1.5mくらいの距離をパターの芯で打てているか確認しながら何球も練習しています。10球連続で芯に当ててカップインしたいのですが、なかなかうまくいきません。自宅ではロングパットの練習ができないのでこれだけをやっています。ロングパットは本番ラウンド前の練習グリーンで何回か練習している程度です。
色々悩んで練習方法を他のゴルファーに聞いたりしていましたが、誰に聞いても個人の感覚による部分が大きいようでヒントを得られませんでした。そこでYouTubeでパターに関するレッスン動画を見て、パターの方向性を養うドリルとして紹介されていたため、この練習方法を試しています。
ティーチングプロへの相談
パターを毎回きちんとフェースの芯で捉えるようにするには、どういう点に気を付けてストロークするのが良いのでしょうか?また、パターの確実性を高めるドリルはどんなものが良いのか、どんな効果があるのか教えて頂きたいです。どうぞよろしくお願いします。
今回のお悩みには大森信彦プロが即断回答!!
大森信彦(おおもりのぶひこ)
1973年5月7日生まれ。日本大学ゴルフ部出身。2013年PGAティーチングプロライセンス取得。「手先の動きは少なく」「体の動きは大きく」という基本をベースに、方向性や飛距離アップを実現する独自のスイング理論を提唱している。現在、都内を中心に6店舗を展開するインドアゴルフレッスンスタジオ「Spoon(スプーン)」にてレッスンを行っている。
Spoon(スプーン)店舗一覧|幡ヶ谷店、仙川店、経堂店、荻窪店、代々木上原店、東中野店
大森信彦プロのアドバイス「短い距離からパターのフェースの芯で確実に打つ練習をしましょう」
下半身をブラさずにパターをストロークする練習方法
カップまでの距離が長くなるほど、パターのテークバックは大きくなりますよね。テークバックが大きくなるほど、フェースの芯でインパクトできる確率は低くなります。
またパターを大きく振ることで、同時に下半身もブレてしまうケースが多いです。パッティングで下半身がブレてしまうとフェースの軌道が狂い、フェースの芯でボールを捉えることができません。パターのフェースの芯でボールを捉えられなければ、ボールの転がりも弱くなってしまいます。
そこで下半身をブラさずにパターをストロークする練習方法をご紹介します。
上の写真のように、お尻を椅子や壁につけた状態でパターをストロークします。テークバックからフォローまで、お尻が椅子や壁から離れないように注意しましょう。
また、アドレスでは肩のラインがターゲットラインに対して平行になるようセットします。パターを手先で打とうとせず、肩を振り子のように縦に動かしてボールを真っ直ぐ転がすことをイメージしましょう。
参考
・パターの打ち方は“フェースの芯でボールの芯を打つ”が一番大事
・パターの肩の動かし方(縦・横)による2つのストロークと各打ち方の特徴・メリット
ロングパットは少しずつ距離を伸ばしながら練習する
ロングパットになるほどテークバックを大きくとるため、インパクトでフェースの芯から外れやすくなります。まずはカップまで50cmなど短い距離から打ち始めて、1m、2mと少しずつ距離を伸ばしていきましょう。
その中で、ご自身がパターのフェースの芯から外れる距離が出てくると思います。フェースの芯から外れやすい距離が見つかったら、その距離でフェースの芯に当てることを意識しながら練習を繰り返しましょう。
このようにパターのフェースの芯で打てる距離を少しずつ伸ばしながら練習をしてみてください。
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