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ゴルフQ&A|ドライバーを真っ直ぐ飛ばすためにスイングで意識すべきポイントは?【上田プロ】

2019/06/01 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、ドライバーを真っ直ぐ飛ばすためにスイングで意識すべきポイントについて、ティーチングプロの上田栄民プロにアドバイスしてもらいました。ドライバーが真っ直ぐ飛ばないとお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

ドライバーを真っ直ぐ飛ばすには、スイングでどのようなことを意識すべきでしょうか?

相談者 男性 / 42歳 / ゴルフ歴6年 / スコア95
使用ドライバー ジャスティック プロシード ツアー コンクェスト 460R Ⅶ ドライバー [TOUR SILVER 960 フレックス:X ロフト:10.5]

このドライバーを選んだ理由
飛距離性能が良いと評判だったので購入しました。使用してみると芯が広い訳ではないのですが、ミスショットをしてもある程度カバーしてくれます。ベストショットの時はアゲンストにも強く、ロースピンの棒球でランも出ていて良い弾道で飛びます。打感が良くてデザインもシンプルで構えやすく、飛距離も出ます。

スライスを意識するとチーピンになってしまいます

よくスライスするので、しないように意識しすぎるとチーピンになりOB率が上がるので安定したスコアになりません。

スライスする理由は、ダウンスイング中に上体が早く回転してしまい、スイング軌道に対してオープンフェースでボールに当たるからです。また、飛距離を出そうと速いスイングを意識しがちなため、体の回転に対して腕が遅れてしまうことも多いです。

ダウンスイングの軌道がアウトサイドインであることも原因と考えています。練習場よりラウンド中にアウトサイドインの軌道になり、友人にも「今のスイングはかなりカット軌道で、振り遅れていたよ」とよく指摘されます。

ドライバーのグリップの握り方
インターロッキンググリップでロングサムに握り、スライスしないように拳のナックルが3個ぐらい見えるストロンググリップで握っています。握る強さは、初心者の頃に「3〜4割程度で握りなさい」と教えてもらったのですが、どうしても力が入ってしまいます。

ドライバーのアドレスの構え方
練習場で意識していることは、ボールの位置は左肩の前ぐらいで、ヘッドのトゥ側にボールを置いています。スタンス幅は、肩幅より少し広めです。なるべくターゲットに対して、真っ直ぐ立つようにしていますが、ラウンド中はターゲットに対してオープンスタンスになっていることが多いです。

ドライバーのスイング
ドライバーはロフト角が小さいため、ボールを上から潰すイメージではなく、レベルスイングで払い打つようなイメージでスイングしています。私はアウトサイドインのスイング軌道なので、インサイドイン軌道でスイングできるように意識しています。

現在のドライバーの練習方法
アウトサイドインをインサイドインのスイング軌道にしたいので、ダウンスイング中は、自分の体の右側でスイングを終わらせてインパクトする感じで振っています。また、ヘッドアップしないように頭の位置は動かさないことを意識しています。

試行錯誤しながら、自分でいろいろな練習方法を試してきても効果がありませんでした。YouTubeで「スイングは体の右側で終わらせなさい」というようなレッスン動画を見て、試してみたらドローボールが出るようになったのでこの練習をするようになりました。

上田栄民プロへの相談
自分の練習方法は正しいのでしょうか?正しい練習方法を知りたいです。

またドライバーで真っ直ぐ飛ばすために、スイングやインパクトで意識すべきポイントについて教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

今回のお悩みには上田栄民プロが即断回答!!

上田栄民(うえだえいみん)
1964年11月10日生まれ。31歳でPGA資格を取得。2001年より「エイミンゴルフアカデミー」を主宰。東京都、神奈川県内に7つのスクールを運営し、これまで2万人を超えるアマチュアゴルファーを指導してきた。自身で開発した「スイング軸体感デバイス JIKU-KNOB」で2019年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞。GOLFサプリの連載「われらアマチュアお助け隊」のブルー隊員として活躍中!

エイミンゴルフアカデミー店舗一覧|多摩センター校、南町田校、横浜校、淵野辺校、WG小平校、鶴川大蔵校、座間校

上田栄民プロのアドバイス「ドライバーを真っ直ぐ飛ばすには、ヘッドを飛球線に対してインサイドイン軌道で振りましょう」

まず、ご質問の方が行われている現在の練習方法についてコメントさせて頂きます。

ドライバーのスイング練習で「体の右側でスイングを終わらせる」意識を持たれているとのことですが、これは良い意識です。私のレッスンでは、「飛球線の右45度に第2の正面をイメージして振りましょう」とお伝えしています。

また、ご質問の方が意識されている通り、ドライバーを真っ直ぐ飛ばすためにはヘッドをインサイドイン軌道で振ることが大切です。

フェース面が真っ直ぐボールに当たっているかは自分では分からない

多くのゴルファーの方が、ドライバーを真っ直ぐ飛ばすために、フェース面をボールに対して真っ直ぐ当てることを意識されていると思います。

しかし、自分がフェース面を真っ直ぐ当てているつもりでも、それは感覚による判断でしかありません。インパクトシーンを動画で見返したら、思っていたよりもフェース面が正面からズレていたという経験がある方も多いでしょう。

スイング動作の中で、いくらフェースを真っ直ぐにしているつもりでも、ボールに対して本当に真っ直ぐ当てられているかは自分では分かりません。

また、スイングの途中には上半身や下半身に動きが加わっています。そのような状態で、フェース面をボールに対して正確に真っ直ぐ当てるのは非常に難しいです。

フェース面の向きは方向性に影響しない

実は、フェース面の向きは、ドライバーの方向性に影響しません。フェース面の向きが影響するのは、「スライス」「フック」「バックスピン」に対してのみです。

また、フェース面をボールに対して真っ直ぐ当てようと意識し過ぎると、スイングを加速すべきところでボールに合わせる作業をしてしまい、結果として飛距離も出にくくなります。

ボールの飛び出し方向を決める要素として正しいのは、クラブのヘッド軌道です。

ドライバーを真っ直ぐ飛ばすポイントは、ヘッドを飛球線に対してインサイドイン軌道で振ること

ご質問の方も意識されているように、ドライバーを真っ直ぐ飛ばすポイントは、ヘッドを飛球線に対してインサイドイン軌道で振ることです。

ゴルフというのは、「地面(飛球線やボール)」「クラブ」「人間」という3つの関係で成り立っています。このうち、“フェースが真っ直ぐ”というのは、ヘッドと飛球線の関係です。

ボールは、ヘッドのスイング軌道に沿って飛び出します。インサイドイン軌道では、ヘッドが飛球線をたどるスイング軌道となりますので、ボールが真っ直ぐ打ち出されるのです。

ヘッドの軌道にしっかり意識を向け、必ず内側から内側へ抜ける円を作るようにしましょう。

飛球線に対して、内側から入り、内側から抜けるイメージ。

ドライバーのスライスを防ぐために注意したいポイント

トップ位置でフェース面をキープするのはNG

ご質問の方は、ドライバースイングの際に、体の回転に対して腕が振り遅れているとあります。そこで確認して頂きたいのが、フェース面で真っ直ぐボールを打とうとして、トップ位置でフェース面をキープしていないかということです。

体の回転に連動しながら、腕が後からついてくる自然な振り遅れならば問題ありません。

しかし、その腕の振り遅れの原因が、フェースをトップ位置から降ろす時に、できるだけフェース面の向きを変えないように降ろそうと意識して振り遅れているのであれば、良くありません。

ポイントは、トップの位置でヘッドを置き去りにする(放っておく)イメージです。トップ位置で腕を置き去りにしても、脇が閉じて、グリップをしっかり握れていれば、ヘッドは自然と後からついてきます。

ストロンググリップはスライスの原因に

ご質問の方は、ドライバーをストロンググリップで握っているとあります。

しかし、ストロンググリップはスライスを打つ時の握り方です。ストロンググリップで握れば握るほど、スライスが出やすくなります。

ドライバーはフラットにスイングしましょう

ドライバーは、シャフトをアップライト(縦)ではなくフラット(横)の状態でスイングしましょう。シャフトがアップライトの状態でスイングすると、スライスが出やすくなります。

このアップライト(縦)とフラット(横)の基準は、自分の背骨に対して平行(=縦)か垂直(=横)かによって決まります。

自分の背骨に対してシャフトが「平行/垂直」の範疇は個人の感覚によって異なりますが、自分の感覚の中でアップライト(縦)の範疇だと、どんどん脇が開いてしまうので注意してください。

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