シニアゴルファーは「おヘソの回転」で飛距離アップ!|Part3
50歳過ぎのシニア世代になると、「体が硬くなってきた」「肩が思うように回らない」などの自覚が表われてくる。でも、飛ばしを諦めるのはまだ早い。飛距離が落ちても、すぐに取り戻せる簡単テクニックを久保勝美がレッスン。
若い頃よりも飛ばせるようになるケースもあるというから、早速効果のほどを試そう。
シニア世代ゴルファーは「おヘソの回転」が飛ばしの近道
●Part1:ツアープロのココがヒント!
●Part2:飛ばしテク1|クラブを短く持ちリストを利かせて打ちましょう!!
●Part3:飛ばしテク2|左足体重で振ればヘッドが走る!!
●Part4:飛ばしテク3|おヘソをしっかりと左右に回してスムーズに回転
シニア世代ゴルファーの飛ばしテク2|左足体重で振ればヘッドが走る!!
土澤 進さん
「体が回らなくなって飛距離がガタンと落ちました。今の平均飛距離が210ヤードくらいです」。
●55歳 ●歴25年 ●HC12
レッスン前の土澤進さんのスイング
飛ばそうとしすぎるせいかトップがオーバースイング。体重が左足に乗らず、ボールにかすっただけのミスショットの結果に。フィニッシュも完全に右足体重だ。
クラブヘッド側を持って素振り、音がどこで出るかをチェックしよう。右足体重の人はダウンスイングでヘッドスピードが最速となる。
飛ばすためには腕を速く振ることも大事だが、体重を左足に乗せてから腕を振り下ろし、フォロースルーで音を出すイメージでクラブを加速させよう。
カカトを浮かせて素振りする
アドレスで右カカトを浮かせて構え、そのままフィニッシュまでスイングしよう。
右カカトが浮いて、左足だけでも立てるようなフィニッシュがつくれるようになった土澤さん。肩が十分に回転し、振り抜きもスムーズだ。
フォロースルーでヘッドを加速させるイメージを持とう
土澤さんはクラブを速く振って飛ばそうとするタイプの典型といえます。そんな傾向のシニアゴルファーは多く、結果として右足体重のフィニッシュになってしまいがちです。
クラブヘッド側を持ち、素振りしてみましょう。できるだけ速いスピードで振るには、体重を左足に乗せてフォロースルーで音を出すように振らないといけません。右足体重のままではダウンスイングで最速となり、肝心のインパクトではクラブヘッドのスピードが減速しやすいのです。
ショット前に右カカトを浮かせて構え、素振りを数回繰り返すのも効果的です。体重が完全に左足に乗って、左足だけでも立てるようなフィニッシュをイメージしやすく、スイングが劇的に変わります。「体が硬い」と感じる人でも土澤さんのように振り抜きが最後までスムーズになります。
レッスン後の土澤さんのスイング
クラブを短く持って大振りを解消し、ミート率がアップ。フィニッシュで右カカトを上げるイメージのおかげで、パワー効率がよくなり飛距離が20ヤード伸びた。
久保勝美(高根CC)
1962年9月30日生まれ、埼玉県出身。90年プロ入会。 2018年は2位が4回とシニアツアー初優勝にあと一歩届かず賞金ランク9位。「今季こそ優勝!」と意欲を燃やす。
協力/高根カントリー倶楽部
GOLT TODAY本誌 No.564 60~67ページより
二木ゴルフオンラインでゴルフ用品をお得に購入!