シニアゴルファーは「おヘソの回転」で飛距離アップ!|Part4
50歳過ぎのシニア世代になると、「体が硬くなってきた」「肩が思うように回らない」などの自覚が表われてくる。でも、飛ばしを諦めるのはまだ早い。飛距離が落ちても、すぐに取り戻せる簡単テクニックを久保勝美がレッスン。
若い頃よりも飛ばせるようになるケースもあるというから、早速効果のほどを試そう。
シニア世代ゴルファーは「おヘソの回転」が飛ばしの近道
●Part1:ツアープロのココがヒント!
●Part2:飛ばしテク1|クラブを短く持ちリストを利かせて打ちましょう!!
●Part3:飛ばしテク2|左足体重で振ればヘッドが走る!!
●Part4:飛ばしテク3|おヘソをしっかりと左右に回してスムーズに回転
シニア世代ゴルファーの飛ばしテク3|おヘソをしっかりと左右に回してスムーズに回転
渡辺孝志さん
45歳、ゴルフ歴20年、ハンデ18。「もともと体の割に飛びません。最近、体が硬く感じられるようになって220ヤードがやっとです」。
●45歳 ●歴20年 ●HC18
レッスン前の渡辺孝志さんのスイング
ガッシリした体格で年齢的にもまだ若いが、硬さが見られるスイング。フォロースルーで左ヒジが引けてしまい、フィニッシュまでしっかりと振り切れていない。
ヒジのたたみを使ってスイング
バックスイングは右ヒジをたたんで、フォロースルーでは左ヒジをたたんでクラブを振り抜こう。
おヘソを左右に回す動きと、ヒジをたたんで体に軽く密着させる動きが連動すれば、スイングのバランスが整って飛距離アップが実現する。
グリップエンドをお腹につけて素振り
グリップエンドがお腹につくまでクラブを短く持ち、おヘソを左右に回そう。
胸が下を向いたままでは左ヒジが引けて、フィニッシュがつくれなくなる。
おヘソを左右に回す動きと、ヒジをたたんで体に軽く密着させる動きが連動すれば、スイングのバランスが整って飛距離アップが実現する。
おヘソの回転とクラブが連動したスイングが理想
「体が回りにくい」と実感しているゴルファーのほとんどは手打ちになっています。渡辺さんも同様で、どうして手打ちになるかというと、インパクト後に胸が下を向いたままになっているからです。結果的にフォロースルーで左ヒジが引けて、フィニッシュまで振り切れません。
体が硬くてもスムーズな回転を実現するには、おヘソを左右に回すイメージを持ちましょう。バックスイングでは右ヒジをたたみ、フォロースルーでは左ヒジをたたんで胸を回転するのです。フィニッシュで胸が目標を指すまで体が回れば、手打ちを解消できます。
グリップエンドをお腹につけて素振りすると、おヘソの回転とクラブが連動したスイングのイメージがつかめます。これもミート率アップに直結する重要なポイントです。
レッスン後の渡辺さんのスイング
インパクト以降でおヘソがスムーズに回るようになり、左ヒジが引ける悪いクセの矯正に成功。もともとパワーがあるので飛距離が30ヤード近くもアップし、大満足。
久保勝美(高根CC)
1962年9月30日生まれ、埼玉県出身。90年プロ入会。 2018年は2位が4回とシニアツアー初優勝にあと一歩届かず賞金ランク9位。「今季こそ優勝!」と意欲を燃やす。
協力/高根カントリー倶楽部
GOLT TODAY本誌 No.564 60~67ページより
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