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パターQ&A|打ち方から選び方まで気になる疑問にプロが回答

最新パター セレクテッド BOOK

2019/08/18 ゴルフサプリ編集部

パターのヘッドは多種多様。最近ではグリップの太さも形も多様化。そのうえ、パターの握り方や打ち方まで多様化は進む一方だから、どんなパターをどう打ったらいいのか? 疑問は増えるばかりだ。

そこで、パターやパッティングにまつわるアレコレを、プロのパッティングコーチも務める大本プロに聞いた。

解説/大本研太郎

1974年生まれ、宮城県出身。
日本プロゴルフ協会ティーチィングプロA級。
レッスンスタジオ「GPC恵比寿」主宰。
最新の機器を使用し、ショットからパットまで科学的なアプローチでレッスンを行っている。
2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。

Q1. クローグリップってどうなの?

A. パッティングに悩んだら試してみる価値あり。

クローグリップは右手の動きが使えなくなる握り方です。だから、右手でコネてしまう、あるいは、ついパンチが入ってしまう人に有効。それ以外にも、アドレスでの感覚が全く変わります。すると、脳のスイッチを切り替えられます。今までとは違う感覚でパッティングすることが可能ですから、パッティングで悩んだ時には、試す価値があります。

Q2. ヘッド形状はどうやって選べばいいの?

A. 球のつかまりでオフセットを、球のコロがりでヘッドサイズを選ぶのが基本

最終的には、形も方向性も距離感も実際に打って“しっくり”来るものがベストですが、パターの種類は膨大な数がありますから、まずは、球のつかまり加減をオフセットで、球のコロがりの強さをヘッドサイズで候補を絞り、打ち比べてしっくりくるものを選ぶといいでしょう。

Q3. 最近ショートスラントが増えているけれどなにがいいの?

A. 大型ヘッドでもトゥバランスになる

大型マレットの利点はヘッドの慣性モーメントの大きさによるミスヒットに対する強さです。しかし、これまでは、大型マレット=フェースバランスがほとんどだったのでフェースの開閉が少ないストロークの人向けでした。ショートスラントだと、ややトゥバランスになり、フェースの開閉があるタイプの人が、大型マレットを使いやすくなります。

Q4. 太グリップと細グリップどっちがいいの?

A. 違和感のない太さがベスト

握った時に、“ちょっと太いかな”とか“ちょっと細いな”と感じるということは違和感があるということです。違和感があると筋肉の緊張を呼び、動作のスムーズさが損なわれます。しっくり来る太さがベストなのです。これは、グリップの硬さや素材感にも同じことが言えます。

“手に馴染む”が一番なんです。

  • タイガー・ウッズは細グリップユーザー。パターを変えてもグリップだけは、変えない。

  • フィル・ミケルソンは、太いグリップユーザー。

Q5. アームロックってどうなの?

A. 両手首を使わない究極のグリップ

クローグリップが右手首の動きを封じるのに対して、アームロックは両手首の動きを封じるのには有効ですが、その反面、本来は手首を使うのが自然な動きの人にとっては、距離も方向もバラバラになる危険性もあります。これも、悩んだら試す程度がいいでしょう。

Q6. インサートの有無で何が変わる?

A. 打感と音が変わる

ノーインサートはしっかりした打感で音は小さめ、インサート付きは、使用している素材で打感も音もまちまちとなります。好みの音と打感を選べばOKです。

Q7. 長さはどうやって選べばいい?

A. 身長を基準にすると選びやすい

33.5インチは市販されていないことが多いので、34インチを0.5インチカットするか、0.5インチ=約1cm短く持つとよい。

Q8. フェースバランスとトゥバランスはどう違う?

A. ストローク中のフェースの開閉のしやすさが変わる

ストローク中のフェースの開閉度合いはアドレスで判断できる
フェースバランスはフェースの開閉が少ないストロークにマッチし、トゥバランスはフェースの開閉が多いストロークにマッチします。アドレスで背中が丸く屈む姿勢の人はストローク中の開閉が少なく、背筋が伸びたアドレスの人は開閉が多くなりますから、これを基準に判断するといいでしょう。

撮影協力/船橋カントリー倶楽部(千葉県)

GOLF TODAY本誌 No.565 特別付録より

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