男女プロツアーでゴルフシャフトのトレンド調査 Part2
女子編|切り返しで粘ってインパクトで弾く欲張りシャフト
ヘッドスピードは一般のアマチュアと変わらないが女子プロのショットは格段に飛んで、しかも曲がらない。彼女たちは一体どんなシャフトのどんなスペックで飛ばしているのか。今季メジャー優勝者と日本ツアーランキング上位者の愛用シャフトをチェックしてみた。
シャフト選びの徹底ガイド&グリップ・カタログ
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ニューモデルに込めた思いコンセプト&開発のウラ話
“徹底調査”ツアートレンド
男女トッププロの使用シャフト "長く押せる" "曲がらない"を重要視!?
●男女プロツアーで調査!シャフトのトレンドを探る
Part1:女子編|飛ばしの秘訣は 長く押せるシャフト
Part2:女子編|切り返しで粘ってインパクトで弾く欲張りシャフト
Part3:男子編|一番飛ぶシャフトは曲がらないシャフト
Part4:男子編|最新モデルから旧モデルまで男子のシャフトは多様化
ヘッドの大型化がシャフト選びに影響
以前は飛距離重視なら先調子、方向安定性優先なら手元調子を選ぶのがシャフト選びの定石だった。男子プロよりもヘッドスピードの遅い女子プロは、飛距離を稼ぐために先のしなるシャフトを選ぶケースが多かった。だが、近年は女子プロでも先のしっかりしたシャフトを選ぶ選手が増えてきた。これにはヘッドの進化が影響しているという。
「ヘッドが大きくなって、低スピン化したことも一因です。その特徴を生かすために、先端が強くて球受けが強いシャフト。インパクトゾーンで真っすぐ動いて、フェース面が変わりにくいものが選ばれています(フジクラツアー担当・飯田浩治氏)
ヘッドの進化に合わせてスイング自体が変化してきたことも大きい。
「切り返しでシャフトを大きくしならせてダウンスイングでタメを作る選手が減ってきたので、手元や中間でタメを作ってくれるシャフトが増えています」(飯田氏)
また、シャフト重量は50グラム台が約3分の2を占めており、さらに軽い40グラム台も増えているという傾向。
女子ツアー 1Wシャフト調査結果
メーカー別使用率
『スピーダーエボリューションIV』と『V』が人気を分け合っていたところに『VI』が登場しフジクラの人気は盤石。三菱ケミカルは『テンセイ』と『ディアマナDF』で追い上げる。
シャフトの長さ
レングスは45〜45.5インチが大多数。長さではなく、フェースの反発性能とミート率でボール初速を上げる考え方が主流だ。
シャフトの重量と硬さ
重さは50グラム台がスタンダードになった。40グラム台の選択肢が増えたことで今後はさらに「軽硬」に移行する可能性もあり。
女子プロに人気の最新ゴルフシャフトはコレ!
原江里菜|スピーダーエボリューションVI
原江里菜
初速は速いけれど、弾くというよりはボールを押してくれる感覚です。スピン量も少ないので、真っすぐ前に飛んでくれます。
穴井詩|テンセイCKプロオレンジ
穴井 詩
切り返しすときのフィーリングがよく、球が左右にばらつかなくなってその分前に飛ぶようになりました。
金田久美子|ツアーAD XC
金田久美子
タメが作りやすくて、よくしなるので振りやすい。出球が速くなって飛んでいますが、走りすぎないので左のミスもなくなりました。
稲見萌寧|アッタス11
稲見萌寧
フレックスを上げたこともあり、自分のイメージ通りにしなってくれます。安心して振り抜くことができ、散らばっていた球が落ち着きました。
女子ツアー賞金ランキング上位50人 ドライバー&シャフト
※「日本女子オープン」終了時
別冊GOLFTODAY シャフト選びの徹底ガイド&グリップ・カタログ 6〜7ページより