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ゴルフ初心者におすすめ!パターの簡単な選び方

カリスマクラフトマンが初心者ゴルファーに伝授!

2019/12/06 ゴルフサプリ編集部

ゴルフクラブの中でも最もモデル数が多いのがパター。ヘッド形状やテクノロジーにおいても流行の移り変わりが早いので次々に新製品が発売されるが、そんな中で鹿又芳典が考えるパター選びの基準とは?

鹿又芳典さん
●かのまた・よしのり/アマチュアだけでなく、プロゴルファーのクラブも手がけているカリスマクラフトマン。長年、ゴルフ雑誌などゴルフメディアでも活躍し、1年間に2000本以上の最新クラブを試打している。
(golf-baka.com/)

取材・文/野中真一
取材協力/ジャパンゴルフスクール、ゴルフショップマジック

パターの選び方に迷っている人必見「感覚ファーストで、まずは構えやすいものを!」

フルショットするようなドライバー、アイアンなどと違って、パッティングではとにかく感性、感覚が最も大切です。だから、パターの選び方においても最初の一歩は、構えやすいと感じるモデルを選ぶことです。

構えやすいとは何かと言うと、アドレスしたときに『カップに向けてフェース面を合わせやすい』『違和感なくストロークできる』ということです。

実はここに、ゴルフが上手い、下手は関係ありません。

例えば、今の女子ゴルフ界で最もパッティングが上手いと言われる鈴木愛選手が使っているパターは『G Le2 Echo』というモデルで、これは女性アマチュアゴルファー向けのモデルです。それでも『構えやすい』『打ちやすい』と感じたらツアープロでも使えるのがパターです。

逆に言うと、初めてゴルフを始めた人が世界のトップ選手が使っているモデルを使うのもありです。

パターのヘッド形状は大きくわけて4タイプ!

構えやすいパターを選ぶと言っても、例えばパターでは『オデッセイ』やピンの『シグマ2』などの人気シリーズでは20タイプ以上のヘッドをラインナップしているものも多いです。

だからこそ、迷ってしまう人も多いと思いますが、大きくわけるとパターのヘッドは4つに分類できます。

まず1つめは、ピン型(ブレード型)と言われる、小さめのヘッドで面長になっているタイプです。これ最も伝統的なパター形状です。

2つめはマレット型です。ピン型よりもヘッド形状が大きくなっていて、ヘッドが半円形状になっているタイプ。構えやすさで言うと『大きく見えて安心感がある』と感じる人が多いと思います。

3つめが、ここ最近のトレンドにもなっているネオマレット型と呼ばれるタイプ。これはマレット型よりもさらに大きくなっていて、後方部分がさらに出っ張っていたり、特徴的な形状を持っているパターが多いです。

最後はセンターシャフト(センターネック)です。これはシャフトがヘッドのセンターにつながっているタイプで、ヘッド形状と言うよりはシャフトの見え方に特徴があります。

もちろん、もっと細かくわけることもできますが、まずはこの4カテゴリーの中で自分が構えやすいと感じるヘッドを選んでください。

パターのデザインはテクノロジーの1部です!

他のクラブと違うパターの特徴としては、アドレスしたときに見えるクラウン部分に色んなデザインがあることです。実はこれはデザインというよりもテクノロジーの一部です。

これはアライメントと呼ばれるもので、ボールに対して真っすぐに構えやすいラインであったり、ヘッド軌道をイメージしやすいデザインであったり、ストロークやアドレスに影響するものです。

だから、構えやすさをチェックするときには、そのデザインもチェックしてください。

つかまりにも影響するヘッド形状!

ヘッド形状はもちろん、構えやすさにも影響しますが、つかまりにも影響します。パッティングにおけるつかまりと言うのは、ボールが左に行く加減です。

ヘッド形状で言うと、単純に重心が深いヘッドほど、つかまりやすくなります。だから、先ほど上げた4つのヘッドで言うとネオマレット、マレット、ピン型、センターシャフトの順番です。

センターシャフトの重心はシャフト上にあるので、基本的には重心の深度はゼロに近いです。ただし、これは“つかまりにくい=悪いパター”ということでは全くありません。

逆にパッティングで、左に打ってしまうミスが多い人には、つかまりが小さいセンターシャフトやピン型と相性が良いです。このへんも個人の感覚の問題なので、やはりパター選びは感覚ファーストなのです。

パターの距離感に影響するのは素材、形状、シャフトなど!

パター選びが難しいのは、どこまでも感覚によるものが大きいです。10年、20年ツアープロとして活躍している選手でも、色んなパターを試しながら、自分に合うパターを探し続けているので、パター選びは永遠の課題とも言えます。

ここまで、構えやすさとつかまりの話をしましたが、実はツアープロが最も大切にしている距離感も、まさに感覚の問題です。パターの距離感に影響するものとしてはフェースの素材、ヘッド形状、長さ、重さ、さらにシャフトの種類など全ての要素が絡みあってくるので、これはもう打ったときの距離を自分で感じるしかありません。

傾向としては、フェース素材は硬いほうが、距離が長くなりますので、『スコッティ・キャメロン』のような金属系素材の方が、『オデッセイ』などの樹脂系素材よりも距離が出ることが多いです。

ただし、そこにヘッド重量の問題でネオマレット型の重い『オデッセイ』になると、ブレード型の『スコッティ・キャメロン』より距離が出てしまうというタイプもいます。

さらにシャフトの長さなどの要素で35インチの『スコッティ・キャメロン』だと、34インチの『オデッセイ』より転がりやすくなったりもするので、距離感の良いパターというのは、明確な定義づけが難しいのです。

色んなパターを試打して自分に合うパターを選ぼう!

実はほとんどのゴルフショップに行くと、小さいお店でもパッティングの試打スペースが用意されているところが多いです。それも、パターは「打ったときの感性で選ぶしかない」ということのあらわれだと思います。

だから、自分に合うパターを選ぶためには、まず色んなパターを打ってみることが大切です。

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